結婚して20年になります。
私が45才、妻の弘美は41才。
息子が一人いますが、今は大学に受かって関西で一人暮らしをしてます。
今年の春から18年ぶりに二人だけの生活をしていますが、何だか妙に照れくさく、微妙にぎくしゃくしたり、食事中も間が持たないことが度々ありました。
その空気感が苦手で、最近では高校の同級生を家に呼んで飲むことが増えました。
圭司とは高校3年間同じクラス。大学は別々でしたが、都合が合えばいつも一緒に遊んでいました。
妻も結婚する前から圭司のことは知ってて、家に呼ぶことは全く抵抗ありませんでした。
GW明けから圭司がちょくちょく来るようになり、それにつれて私の酒量も増えていきました。
飲み過ぎるといつもテーブルで寝てしまい、圭司と弘美が二人で飲んでることもしばしば。
その頃からです。私の中である変化が起き始めました。
歪んだ嫉妬です。
目を覚ますと仲良く飲んでる光景にヤキモチのような気持ちを抱くようになりました。
それは、私にとって嫌なものではなく、むしろ興奮するものでした。
同時に、あえて意識しないようにしてたことを再認識するようになりました。
それは、圭司が弘美に好意を抱いてるんじゃないかと。圭司の視線や言動で何となくわかっていました。
メスとして見てると感じることもありました。
弘美もそれはある程度は感じてると思っていました。
昼ご飯を食べながら、何気なく弘美に圭司の話を振ってみました。
「あのさ、圭司ってさ、前から弘美のことが好きだよな?」
突然の話に弘美は『えーっ?それは無いんじゃない?』とおどけた感じで答えました。
「いやいや、絶対に弘美のことを女として見てるって!間違いないって!」
『ない、ない、ないって!』
ある、ない、やり取りが続いた後で私から提案してみました。
「じゃあさ、今度圭司が来たときに、ノーブラでTシャツ着て、圭司の視線を確認してみて!絶対に意識して見まくるって!」
半ば強引な話でしたが、弘美もまんざらでもない様子で、意外にも快諾してくれました。