嫁と知り合ったのは、私にとって大切な日でした。
当時、私が心を寄せていた女性がいました。 その日は、数名で宴会を。
酒の力も借りて、告白をする予定でした。 帰り道も二人になるよう
必死でした。おかげで、彼女と二人に…。外灯の点いた公園に入りました。
すると、奥にあるベンチに一人の女性が腰を掛け体を横にし寝て居ました。
一緒にいた彼女も当然目撃していました。二人で、「誰か寝てるよね…」と
話ながら進んでいると、一人の男性が現れました。 もしかしたら、連れの
男性かな?私達二人には気付いていませんでした。 しかし、様子が何か
おかしい感じでした。私と彼女が目を合わせた瞬間、彼女が大きな声で
「おーい」と声を掛けました。ベンチで寝て居る女性にです。
予想通り男性は、慌てて逃げて行きました。 近くまで行くと、彼女が
ベンチで寝て居た女性に声を掛けました。服装も若い格好をしていはので、
それなりに若い女の子だとは思っていましたが、長い髪で顔が隠れていて
分かりませんでしたが、彼女が声を掛け女の子が起き上がりグッタリとした
顔が見えました。 綺麗なハーフ系の顔をしていました。
その理由も直ぐに分かりました。まずは、女の子を介抱することでした。
彼女の行動で、増々私は彼女の事が好きになりました。
優しく女の子に声を掛け「このまま、放っておけないよ。 何とかしてあげようよ」
私もカッコいい所を見せようと必死でした。私が女の子を背中に抱え、彼女は
女の子が持っていたカバンを持ち、タクシーが拾える場所まで移動しました。
背中に女の子を抱えていましたが、女の子の胸の感触が伝わり私も男ですから
心の中で、ニンマリしていました。 女の子に声を掛けてもなかなか起きません。
彼女もタクシーを拾っても帰せないという事で、歩きながら女の子の所持品から
住所が分かる物はと探してくれました。「あったー。」車の免許証を見つけた様でした。
「名前は…○○エミル?やっぱり、この子ハーフだよ。」彼女も女の子の顔を見て
ハーフだと思っていたようでした。「えっと…住所は、○○町2丁目1-51だて…。」
「これって、私達が帰る方向と同じだよ。 途中で降ろしてあげようよ」
私は彼女の提案に賛成するしかありませんでした。 告白は、その後でも十分だと
判断しました。 この女の子との出会いが私の人生の分岐点になろうとは、思いも
しませんでした。