5年前、嫁の「寝取られ」が発覚しました。当時、私は35歳。嫁は28歳でした。
結婚して、1年ほど経った時でした。相手は、嫁のパート先で働く男性でした。
発覚の理由は、簡単な事でした。 その日は、パート先の飲み会。時期的には
忘年会で嫁が外出していました。 普通に嫁から電話があり「今、から帰るね」
でした。 少しの会話のやり取りの後、最後の会話は「気を付けて帰っておいで…」
嫁からの返事を貰う前に、電話越しで、嫁を呼ぶ声が聞こえました。 女性の声でした。
「真由美さん。この後、高橋さん達と次に行くけど行く?」とお誘いの声が聞こえました。
そのままのタイミングで、会話が終わってしまいましたが、嫁は携帯を切ったつもり
だた様です。 向こうの声や雑音は聞こえたままでした。なぜか私も電話を切る訳江も無く
向こうから聞こえてくる会話を暫く聞いていました。手で持っているのも疲れたので、
スピーカーモードに切り替えテーブルの上に携帯を置き聞き入ってました。
行き先は、タクシーで移動し、居酒屋の様でした。 会話を聞いていると「ここの居酒屋、家の
近くだし、旦那とも来たことがある…」会話に内容からすると、嫁とも時々行く居酒屋の様でした。
男性の声も聞こえていました。話の内容は、少し下ネタの会話にもなっていました。
女性の声で、旦那の愚痴をいっている方もいました。 「夜の方は、サッパリだから」とか、色々と
露骨な会話をしていました。嫁にもそんな話を振られていました。「真由美は、まだ新婚に近いから
大丈夫だよね」などとチャカされていました。男性も会話に混じり、エロトークになっていました。
嫁との電話を受け取ってから1時間程、そのまま会話を聞いていたと思います。「主人に帰るからと言った
ままだったから、悪いけど先に帰るね」と嫁が、帰る話を告げていました。「それでは、お先に~」と言い
店を出た様でした。暫くすると、男性の声が聞こえて来ました。「真由美さんの自宅って、この近くなんですね」
「うん。歩いて帰れる位の距離かな」どうも、男性と店を出たようでした。「本当に近くだから、一人で大丈夫
ですよ。 店に戻って皆と飲んで下さいよ」「送って行くって、言ったし。このまま帰ったら女性人に叱られますよ」
男性は、女性人に何かあったらいけないから家の近くまで送り届ける様にと言われたみたいでした。
「そうだ。ここのコンビニで缶ビールでも買って来ますね。飲みながら帰りましょう」数分で男性が戻ってきました。
「お待たせしました。」「ところで、ご主人は飲みに出ても何も言わないのですか?」「大丈夫だよ。そんなに酔て帰った
事も無いしね。」暫く、男性からの質問が続きました。私との成り染やら、嫁を褒める言葉も含め一方的に話をしていました。
「そろそろいいよ。私の家は、この公園の向こうだから」「そうですか。もう少しだけ話をしません?ビールも少し残っているし。」
「じゃービールを飲み干すまでね。」「ここに座ります?」「近くに公園はあったけど、ここの公園のベンチに座るの初めてかな」
「そうなんですか。散歩とかで公園に来たりしないの?」「来ないかな。昼間の公園は何となく見ているけど、夜は少し暗くて
昼間とは違うね。」「確かに、少し暗くて道の向こうからは見えにくいかな」「さぁーて、ビールも全部飲んだし、そろそろ帰るね」
「後1本、有るのでこれ飲んでにしましょうよ」「店に帰る時にでも飲んで」「1本だけ、頼みます」男からは、どうしても嫁と
もう少し居たいと思えるような誘いでした。「分かった。」嫁も了承しました。「手を握っていいですか?」
いきなり男性から告げられました。「手を握るの。酔ってるし、家の近くだよ。誰かに見られたらヤバイでしょ。」
「見えない所ならいいですか?」男性は、嫁に言い寄りました。「そういう事じゃなくて、見えない所ならと言っても、そんな所ないでしょ」
「もう少し、向こうに行きましょう。」ガサガサと移動する足音が聞こえました。 「あー。OKって言ってないのに手を繋いでる~」
男性は、歩きながら嫁の手を握り、繋いだのでしょう。「あっ!すみません」「これ!絶対に内緒だよ。」「分かりました」
「先より暗いね。ヤバイね」「そうですね」「肝試しみたいでドキドキしてきた」「そこから誰かが出てきたらビックリしますね」
「誰かに見られていても気付かないよ。ヤバイよ。手も繋げたし、向こうに戻ろうよ。」「残りのビールも後少しなんで、ここに座りましょう
飲んだら直ぐに戻ります」「真由美さんは、まだ沢山残ってますか?」「残ってるよ。けど、もう酔ってきたから飲めないかも」
「酔ってきたんですか?真由美さんも全部飲んで下さいよ。そしたら戻りましょう」「私も?無理かも。酔っちゃうとヤバイでしょ。」
「酔ってくださいよ」「酔って、記憶無くなったらどうする?」「どうもしませんから」「そんな事言って…」「まだ大丈夫ですよね?」
「酔ったかも」酔っちゃたらヤバイと今先言っていたはずの嫁が、「酔っちゃったかも」返事をかえしました。「酔ったら記憶が無くなるんですよね」
「そう。記憶がなくなるよ。」そんな会話の中にゴソゴソという音も交じって聞こえてきました。「こら~。手を繋ぐだけていったでしょ」
「はい。」「足に手が置いてあるよ」「置いて無いですよ。気の制ですよ」「そうかな~」「そうですよ。」
「あれ~?こんどは、腕を組んでるよね?」「組んで無いですよ」「そうかな~」「真由美さん。酔っちゃいましたね」「そう。酔っちゃった」
「肘が、オッパイに当たっている様な気がするけど、これも酔っちゃったから?」「そうですよ。」「そうだね。」
「コートのボタンが外れて少し寒いのも酔っちゃってるから?」「多分、そうですね」「服が捲れているのも?」「はい。そうです」
「真由美さん。酔うと錯覚もするんですね」「そうかな~?錯覚もするんだね」
「普通に座って、ビールを飲んでいるだけですから。何もないですよ」「そうだよね」「これも錯覚ですから」
「これもなの?缶ビールの缶が硬いよ」「缶ビールですよ。寒いでしょ。温かい缶コーヒーでも手で握りますか?」「そんな温かい缶コーヒーって直ぐに
あるの?」「有りますよ。温かいでしょ」「温かいです」「飲みたいですか?」「飲みたいです」「どちの口で飲みたいですか?」
「どっちって?」「僕が、飲ませてあげましょうか?」「よくわからないから、お任せしちゃう」「まずは、こっちからですね」少しの間、静寂がありました。