「どうですか?温かく美味しいですか?もっと美味しくしてあげますよ」男の話声は聞こえてきましたが、嫁の声は聞こえなくなりました。私は、居ても経ってもいられなくなり嫁が居るであろう公園に向かいました。その間も携帯から聞こえてくる会話に耳を凝らしていました。とは言っても公園までは歩いて15分あります。車で行くにも周辺は道で囲まれており駐車場も無いので歩いて行くしかありませんでした。公園に向かう途中に携帯の通話が切れてしまいました。後で分かった事ですが嫁の携帯充電が切れた為でした。とにかく急ぎました。公園に着きましたが、どこに居るのか?物音を立てない様に死角になっているであろう場所を探しました。二人に見つからない様に必死で目を凝らし探しました。私も見つからない様にするため物陰に隠れるようにさがしました。人影らしい物を発見しました。二人が居た場所は、暗闇にあるベンチでは無く公園内の修繕工事をする為に設置されたテントの中でした。運動会やイベント等の時に建てられているパイプを組み合わせて作る白いテントでした。冷たい風をしのぐ為か、3面はブルーシートで囲われれいました。 テントの中は、外からの微かな明かりも遮り、囲われたシートから透けて微かに明かりらしき感じのものがテントの中を照らしていました。中には、作業道具置かれており2人は、足場板を積み上げて置いてあるであろう板の上に腰を掛けていました。テントの設置場所も公園利用者に邪魔にならい様にと思いますが、公園の隅に設置されていました。 私も隠れる場所がテントから少し離れた仮設トイレの影しかありませんでした。あまり身を乗り出すと見つかってしまう状態でした。微かに見える二人の人影を必死で確認しました。声も聞こえましたが、携帯から聞こえて来ていた程は、ハッキリと聞き取れませんでした。嫁は、明らかに男の方を向く状態で、男の上に跨ったように座っていました。スカートで隠され跨った状態は見えませんでしたが、想像はできました。男は嫁の腰に手を回し嫁は、男の型に手を回して、しがみ付いていました。 二人が立ち上がりました。男と嫁は、私から見て、完全に背を向けた状態でしたが、嫁はテント内にある何かに手を付く体勢で、後ろから男が腰を動かせているのは分かりました。男の履いていた物は、足元までずり落ちていました。嫁のコートは足場板の上に放置されていました。 そのままの体勢で嫁を抱える様に男は、積み上げられて足場板の上に腰を降ろしました。嫁は、男に背を向け中腰の状態で男の上に深く腰を落としていました。男の手は、後ろから嫁の胸を揉む様に服の中に手を入れていました。一瞬嫁が男から放れましたが、男の方に向きを変え、男に跨る様に座り込みました。同様にスカートで隠され跨った状態は分かりませんでしたが、服を胸元まで捲られ男が嫁の胸に顔を埋めているのは分かりました。 男の上に跨っていた嫁が、急に男から立ち上がり男の前にシャガミ込みました。嫁の頭が激しく動いているのが分かりました。 二人の動きが止まりました。男は、嫁の口の中で逝き果てたようでした。 暫く嫁は、座り込んだままでしたが男は、履いていたズボンを綺麗に履き直しました。 嫁の手を取り板の上に嫁を 座らせました。嫁にコートを掛けると、何か話しかけ嫁を残して男だけがテントから出て来ました。そのまま男は公園から姿を消しました。残された嫁を私は監視しました。身なりを整えると、また腰を降ろし、バックの中を探っていました。 そのまま嫁がテントから出て来ました。手には携帯を持っていました。 そのまま嫁もテントから放れていきました。私は、ただ単に嫁の様子を黙って観ていた訳ではありません。公園に向かう途中に通話状態が切れた際に嫁に電話をしましたが、音声ガイダンスが流れました。その時、充電が切れて通話も切れたのだと思いました。今、嫁もようやく携帯の充電が切れている事に気付いたと思います。 私は、嫁より先回りする様に自宅に戻りました。 暫くして、嫁が帰ってきました。小さい声で、「今、戻ったよ。」 私には、嫁がよそよそしく感じました。「あの後、また次に誘われちゃって電話しようとしたら充電切れちゃって連絡できなかった」「俺も遅いから電話したけど繋がらなかったから心配したけどね」
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なぜだか嫁には言い出せませんでした。あの日の出来事を思い出しては興奮している自分がいました。あの時の相手は、どんな男性なのか? 一瞬だが顔は微かに見ましたが脳裏に焼き付くほどの記憶はありませんでした。年も明けて、2月頃に新人のパートさんが入ったからと歓迎会があるからと嫁は、宴会に出かけました。あの日以来は夜の外出はありませんでした。時折ですが、悶々とする日を繰り返していましたが、その話があってからは数ヶ月前の事を昨日の出来事の様に考えるようになっていました。当日、嫁は一度家に帰ってきました。 私が車で送って行きました。もしかしたら今日も、あの日の男も参加しているのか?色々な事を話しを聞いてから想像していました。 また同じ出来事が…。嫁を送り家に帰った私は、一人ビールを飲みながらもテレビを観ていましたが、嫁の事しか考えていませんでした。 気付けば時間が経っていました。嫁から連絡がありました。「今から帰るね」確か時間的には、なまり遅くない時間帯だったと思います。私の想像とは違っていました。 嫁も連絡があってから数十分で帰ってきました。「早かったね」「うん。二次会は参加しなかったから」の返事でした。帰ってきた嫁は、暫くすると風呂に向かいました。 リビングのキッチンから嫁の携帯に着信音んが鳴りました。普段は、嫁の携帯を覗いたりしませんが、その日は自然に足がキッチンに向かっていました。携帯画面には私も知っている嫁のパート仲間のA子さんからの着信でした。 数秒間は呼び出しでしたが、直ぐに切れました。その後、短いバイブ音が2件ありました。後で分かった事ですが、1件はA子さんからもう1件は、男性からでした。嫁が風呂から出ると「携帯が鳴っていたよ」と、何気なく教えてやりました。 A子さんには直ぐに折り返しの電話をしていました。A子さんとの電話は、私の前でしていましたが、携帯を持たまま寝室に向かった嫁はメールを打っていました。私がトイレに行く際に寝室の前を通った時に目撃しました。 トイレに入ると暫く私は出る事が出来ませんでした。 バイブ設定から着信音設定に戻したのでしょう。トイレの中から耳を澄ませば、嫁の携帯に着信音が数秒から1分程前後の時間毎に鳴りました。平常心を装いトイレから私は出ました。 暫く、すると嫁から一言ありました。「今から、また出かけてもいい?」「どうしたの?」「職場の人から連絡があって、出て来れないって。 先に帰ってから、皆が待っているからって」との説明でした。「今からまた出て行くの?今からだと帰りは、日付けが変わってしまうよ」 「だよね。やっぱり無理やね。」数秒の間が有りましたが私は了承しました。 私の想像とは違い早く帰って来た嫁の事や今から出かける事の想像を一瞬に考えていました。「会社の女性人から誘われたんじゃ仕方ないな。分かったよ行っておいで」嫁は、新しい服装に着替え家を出ました。玄関先まで嫁を見送りました。嫁が玄関を出た後に下駄箱の上に嫁の携帯が置かれたいました。よほど慌てていたのでしょう。直ぐに玄関の扉を開けて携帯を忘れている事を教えてあげる事もできましたが、私はしませんでした。 数秒待ち嫁の携帯を手に持ち、忘れた携帯を届ける振りをして嫁をおいました。呼べば嫁も立ち止まる距離でしたが声を掛けませんでした。 そのままタクシーに乗り 行ってしまいました。 嫁の携帯を片手に初めて嫁の携帯を見てしまいました。 メールは、A子さんからでしたが、その返事には「また次回に」と返事を返して終わっていました。私がトイレの中から聞いた数件の着信音は男性からのメールでした。 「知らない間に帰ってましたね」「ごめんね。 ○○さんが帰るから私も一緒に帰りました」「おもしろくないから、自分も2次会を出て一人飲んでます。これませんか?」「家に帰ったし今夜は無理だよ」「無理ですよね」「先に行ってくれてたら居たのにね」「本当ですか?先に言っていたら帰らなかったの?けど、出来れば今からなんとか…」「期待はしないでね。出れるようなら連絡します。」「分かりました」「この後、連絡が無かったら今日は、これで連絡をしてこないでね。」後、数件のやり取りはしていました。「行けます…」「嬉しいです…待ってます」が、最後のやり取りでした。着信の相手は曽我チーフとなっていました。家に戻り、ばれない様に携帯を忘れて行った下駄箱の上に戻そうとした時に、家の鍵も一緒に忘れて行った嫁に気付きました。 鍵を締めると中には入れない状態でした。 携帯を忘れ、家の鍵も忘れて出かけて嫁も気付けば取りに戻ってくるかとも思いましたが、戻ってき
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