今年の花見は同僚の後輩も初めて彼女を連れてきてのバーベキューをしました。
普段から私の事を兄さん、嫁の事は姉さんと呼ぶ後輩で家にもよく来ていました。
半年前に彼女が出来た事も有り初めて彼女も連れて来たのでした。
ところがGWにはいる前でした後輩から聞かされた話は、彼女と別れたでした。
かなりショックを受けていました。長い休日もなにもやる事が無くなったとその日は
後輩のヤケ酒に付き合いました。そのまま後輩も連れて家に戻りました。
酔っぱらっている後輩を見た嫁も様子がいつもと違うと何となく感じたようでした。
嫁も一緒に後輩の愚痴やら残念な話に付き合ってくれました。
酔いつぶれた後輩をその日初めて家に泊まらせえました。
嫁と布団に入っても少し後輩の失恋話を話しました。嫁の前では言わなかった事もあったので
失恋した理由など説明しました。そんな後輩の事を話していたのですが、私が嫁に言った一言から
何かが変わり始めていました。 「ところで、健のやつお前みたいな女性がいたらな。って言ってたな。
由香みたいな女性って性格のことか?それとも顔がタイプってことか?」
「私みたいな女性って、どこが好いんだろね?」「たしかにそうだな。」
「えっ、そうだなって酷いよ。」「悪い悪い冗談だよ。」そんな会話をしながら寝たと思います。
そんな事があってからも別の同僚も含め後輩は時々家に来ていました。
数回目の時に後輩の言う言葉がやけに頭に残ってしまうようになりました。
必ず「姉さんみたいな女性ってどこかにいないかな~」と呟いていました。
後輩の呟きが頭に浮かびだしてから暫くしてでした。嫁と普通の会話をしている時に後輩の話になりました。
「健君だけど少しは立ち直ったみたい?」嫁から後輩の心配をして話をしてきました。
「健か。仕事はいつもと同じだしな。相変わらずヘマをするのも変わらないよ。」
「初めて仕事の話聞いた。そんなにドジなの?」
「大した失敗というかヘマじゃないけど、チョコチョコ何かっしらやらかしてくれるな。」
「へーそうなんだ。優しくて悪い子じゃないけどね。」
「そうだな。一番は時間を守れない事かな。寮生活だけど寝坊をする常習犯が問題かな。」
そこからも嫁から健の事を色々きいてきました。私の心境にも変化が表れて来たのも、そんな嫁を見たの理由の
一つでした。健の事を心配する嫁。「姉さんみたいな女性…」と言う健。
その二つが重なり合い間違った方向へと進んでしまいました。