妻は自分の能力以上にみせたがる性分で、すぐ背伸びをしようとします。
まずは妻との出会いから。
9年前、俺はレストランで働いていました。
「今日から働くことになった由佳です。はじめてのアルバイトですが一生懸命頑張ります」
一人の可愛らしい素朴な女の子が入ってきました。
直後、今度は男子大学生2人組が入ってくるのですが俗にいうイケてるグループの華やかなイケメン達。
由佳も最初は意識している様子は無かったのですが、話し掛けられたのをきっかけにガラっと変化。
いつのまにかイケメン達と仲良くなってました。
1つ年上の有名大学に通うイケメン集団にちょっと気にかけてもらって、必死に背伸びする地方出身の高卒女フリーター。
こんなとこでしょう。
「あの女バカ?見ててイタい」「必死すぎ」
同僚女性からの誹謗中傷がすごい。
そして事件は起こります。
俺が夜勤でお店に張り付いていた時、早朝4時時くらいだったと思います。
「あの子、イケメン君と一緒にいるみたいですよ」
一緒に夜勤してたバイトから声を掛けられる。
・・・意外にも期待、興奮といった感情も自然と湧き上がりました。
2ヵ月後、イケメン達は一斉に辞めていき、由佳の浮ついた感じもなくなり平穏な日々。
「社員さんちょっといいですか?」一人のバイトに声を掛けられる。
「〇〇君って居たじゃないですか?」〇〇君とはイケメン2人組の一人。
「由佳さんと○○君、旅行したの知ってます?」
「今から海を観に行こう、夜景綺麗だし見せてあげるよ。みたいな誘い文句だったらしいです」
俺が夜勤でお店に張り付いていた時がその時だったようです。
「こんな簡単な女いね~わ、チョロい」「飽きたらポイ」「今度お前にもヤラせてやるよ」
俺はこの話を聞いて、猛烈な感情(もちろん性的な)に襲われました。
この日から俺は由佳が他の男にヤれれる妄想ばかりの日々を送る事になります。