あと三分も歩けば家に着くところまできた。思いもかけず私の家に行けることになった藤本は大喜びで居酒屋を出てからも、ずっと嫁さんの魅力を語っていたが家が近づいてくるとちょっと緊張気味に言った。「先輩、ホント大丈夫ですか? 突然お邪魔しちゃって。」「大丈夫だって。」「だって、俺が行くこと、奥さんに連絡してないんですよね。」「してないよ。その方がサプライズ的であいつも喜ぶよ。」「ホントっすか?」「だから、大丈夫だって、心配すんなよ。」と口では言ったものの、内心はちょっと心配だった。結婚式の時に会ったことがあるとはいえ、藤本のことなんて覚えているはずも無い。そんな後輩を突然、家に連れて帰ったら、、いくら優しい明美でも・・・でも、これには訳があった。あえてなんの連絡もせずに帰ったほうが藤本に普段の嫁さんを見せることができるからだ。明美は家ではほとんどスッピンだ。でも、私はそのほうが好きで、その私の大好きな嫁さんを自慢したかったからだ。「もうすぐ着くぞ。」「え?どの家ですか?」「あれだよ。あのマンション」「へぇ~、でっかいマンションじゃないですか!?」「何階っすか?」「一階だよ。一階には庭もついててな。それがまた良いんだよ。」「え?マンションなのに庭があるんですか?」「あるよ。ちょっと見てみる?」「はい。見たいっす!」ということで、ちょっと庭を見せてあげることになった。マンションのホールを抜けて裏に回ると、そこは一階の住人専用の小さな庭がいくつかある。庭は植木というか、よくある木と葉っぱで囲われていて一応外から見えないようになっていた。「え?ここっすか?葉っぱが邪魔でよく見えないっすね。」「外から丸見えじゃ困るからな。あとで部屋からちゃんと見せてやるよ。」そう言ってるのに、藤本は目の前の葉っぱを手でかき分け、まだ見ようとしていた。「あっ、先輩、ちょっと見えましたよ。」「どれ?」藤本が作った葉っぱの隙間から、ちらっと覗くとたしかにうちの庭が見えていた。「ちょっ、ちょっと先輩。。あれ、、奥さんじゃないですか?」「ん?どれ。」今度は庭ではなく部屋の方を見ると、リビングのソファーに明美が座っていた。食事の支度を終え、暇を持て余しているのか、テレビを見ながら笑っていた。「奥さん、、やっぱ、超ぅ~可愛いっすね~!」私が見ている横の隙間から、藤本が無理やり顔を突っ込み嫁さんの笑顔を見てそうつぶやいた。「そうか?普通だろ。」そう言いながら、私自身、改めて明美の可愛らしさを実感していた。もしかしたら、こんなにも素で、無防備は明美を見たことが無かったかもしれない。ひとつ間違えたら覗きみたいだけど、自分の嫁さんを見て正直かなりドキドキした。「あっ先輩、奥さん携帯しはじめましたよ。」
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藤本と私はいったん庭から離れると近くの公園で作戦会議をした。作戦が上手くいくかどうかは正直分からなかったが、想像するだけで股間が膨らんだ。「いいか。分かったか?」「はい。バッチリです!!」本当に理解しているかどうか怪しかったが、藤本は親指を立てて見せた。そして、ふと、時計に目をやると、あれからもう30分くらい経っていた。「いい時間だ。そろそろ行こうか。」「はい。」私達はまるで今から営業先にでもでかけるかのように私の家に向かった。いや、営業なら、緊張はしても、こんなにドキドキすることはない。玄関の前に立つと、いつものように3回続けてチャイムを鳴らした。反応が無い。藤本の顔を見るとニヤニヤしている。私はまた、チャイムを3回押した。すると、「は~い。ちょっと待って~。今行くから~」明美の声が聞こえた。慌ててるのか、バタバタと小走りに走る足音まで聞こえた。そして次の瞬間、ドアが開いた。「お帰りなさい!ちょうどお風呂から出たところで慌てちゃった。」明美は肩にかけたバスタオルをで髪の毛を拭きながら出てきた。そして、藤本がいるのを知らない明美は、いつものように私に近づくと「お帰りなさいチュ!」と私にキスをしようとした。「お、おい。ちょっと待って。。」「どうしたの?」私は慌てて、明美を押し戻し、後ろを振り返って言った。「後輩の藤本。どうでしても明美が作った料理が食いたいっていうからさ、連れてきちゃった。」「どうも、こんばんは。藤本です。突然すみません。。」演技なのか、本気でそう言ったのか、藤本が挨拶をした。明美がどんな反応をするか・・・そ~っと明美の方を見た。すると、それまで肩にかけていたバスタオルを慌てて取ると、後ろに隠し藤本に挨拶した。「こんばんは、いつも主人お世話になってます!藤本さん、私達の結婚式に来てくださいましたよね?」「は、はい。結婚式で初めてお会いさせていただきました藤本です。覚えてらっしゃいますか?」「もちろんです。その節はありがとうございました。あの余興の出し物、今でも覚えています!」「余興? あ、あのピンポン球のやつですか? 恥ずかしいから、忘れちゃってください。」明美は想像に反して、怒る様子もなく、逆に突然の来客を歓迎しているようだった。それはそれで良かったのだが、会話をしている間中、藤本が嫁さんの胸から目を離さないのを私は見逃さなかった。明美が慌てて肩にかかっていたバスタオルをとった瞬間、それまで隠れて見えてなかった胸の部分が露わになった。パジャマ代わりの薄手のピンクのフリースには胸のポッチが2つハッキリと浮かんでいた。風呂あがりだから、想像はしていたが、実際に目の前で自分の嫁さんがノーブラで藤本と話している、いや、話しているだけじゃなくて、藤本がそのポッチを凝視するのを見て、私の心は嫉妬と興奮の嵐だった。「まぁ、まぁ、その話は後にして、とりあえず中に入ろうよ。」藤本にこれ以上明美のノーブラの姿を見られないように、私は明美の前に立ってそう言った。「そ、そうね。ごめんなさい。さぁ藤本さん上がってください。どうぞ。」そう言うと、明美は来客用のスリッパを藤本の足元に置いた。
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