遅くなりましたが、続きです。妻の話を聞きながらのところは少し脚色が入ってるのと、妻目線の文章になってるので意味がわからなかったらすいません。耳を澄ませて妻の行動を推理しながら、このベッドに来るのを待っていました。程無くしてシャワーの音が聞こえてきました。妻が帰って来たことで安心したのか、急に睡魔に襲われましたがなんとか妻が来るまでと頑張って起きてました。 シャワーも終えて、パジャマに着替えた妻はできるだけ足音を立てないように歩き、ようやく寝室にやってきました。そっと布団をめくり、ほのかに石鹸の香りと上気した身体が近づいて来ました。妻に背を向けた状態で寝た振りをしていた俺に、ぴったりと体をくっつけてきました。妻の体温を感じていると「あなた、ただいま。遅くなってごめんなさい。って寝てるよね」このまま寝た振りを続けようか迷ったものの、「んんっ・・おかえり。今何時だ?」と、今起きたような寝ぼけた振りをして背中を向けたまま返事をしました。「あっ、起こしちゃった?えっと、夜中の2時過ぎ。こんなに遅くなるなんて思ってなくて・・・怒ってる?」正直腹は立っていましたが、俺に怒る権利などなく。元はと言えば全て自分の責任。妻に責められる事はあっても、妻を責める権利などこれっぽちもありませんでした。「怒ってなんかないよ。無事に帰ってきて安心したよ。やっぱり・・抱かれたんだよな?」しばらく沈黙の後。妻が抱きつくように腕を伸ばしてきて。「うん。最初で最後の・・・博くん以外とのセックス。向井さんって色んな意味で予想外だったよ。もし博くんが聞きたいんなら明日話すね。今日はもう疲れちゃった。おやすみなさい」ギュッと甘えるようにくっついてくる妻から出てきた言葉に、驚きを隠せませんでした。少なくともすぐに終わって向井さんが疲れて寝たためこんな時間になったという事はなく、俺の知らない濃密な時間を二人で過ごした事がわかりました。麻雀だけでなく、男としても負けた気分でしたが、なぜか妻の声や僅かな話を聞き、身体は興奮し、ズボンの中は痛いくらいに勃起してました。「うん。おやすみ」そう返すのがやっとでした。気づくと妻は既に寝息を立て、俺もようやく深い眠りに着きました。翌朝。目が覚めると妻の温もりはなく、既に起きていました。時計を見ると10時過ぎでした。もしかして昨日の事は全部ウソで夢だったんじゃないか・・なんて子供じみた事を考えながら、体を起こしました。昨日の夕方以来、直接妻の顔を見ていない俺は、ドキドキしながら妻の居るリビングへと向いました。「おはよう。もう起きてたんだ」少しイラっとした口調で、お茶を飲みながらテレビを見ている妻に話しかけました。「あっ、おはよう。昨日は遅くなって、本当にゴメンね」ニコッと笑顔を見せる妻。前日にも思いましたが、妻に何の非もなく、悪いのは俺。自分の妻を賞品にし他の男に抱かせた。ちゃんと家に帰ってきた妻を抱きしめ、一言詫びても足りないくらい妻には悪いことをしたはずですが、妻が謝り、いつもと変わらぬ態度で接してくれました。「昨日の事・・・気になる?」立ち上がり、俺の分のお茶を入れテーブルに置いた妻は心配そうに覗き込んできました。「そりゃ、気になるよ」「聞きたい?」「あぁ。嫌じゃなかったら、できるだけ詳しく聞きたいな」普段はテーブルを挟んで向かい合わせで話をしていましたが、何故か隣に座り「私のこと嫌いにならない?」よほど不安なのか、顔を覗き込んで聞いてきました。「大丈夫だよ。浮気したわけじゃないし、元々俺が悪いんだからさ。本当は俺が謝らなきゃいけないのに。で、どうだったんだ?」少し間を置いて、話し出しました。車に乗ってから緊張で話ができなかった妻を向井さんが優しく話しかけてくれたそうです。「大丈夫ですか?このままどこかで食事でもして帰りましょうか。賭けには勝ったし、前から奥さんを失礼ながら変な目で見てましたが、嫌がる女性を抱く趣味はありませんから」
...省略されました。