ここで書くべきかはわかりませんが、以前、単独さんと遊んで、少し怖い思いをしたことがあるので、それを書いてみたいと思います。
私が四十を過ぎた頃から、夫婦の間に刺激を求めてみたくなり、寝取られを考えました。
その頃妻は38で、小柄で痩せていましたが、そこそこ可愛い顔をしていたので、募集に応じてくれる方は必ずいると思っていました。
おとなしい性格をしていましたし、私には、あまり逆らうといったことをする妻ではありませんでしたから、さすがに初めは嫌がっていたものの、熱心に口説いているうちに、根負けしたのか、とうとう彼女も首を縦に振ってくれて、私たちは寝取られの世界に入ったわけです。
最初は、やはり慎重に事を運びましたし、相手の方とも、何度もメールなどをやりとりして、しっかりと身元なども確認させていただきました。
今後のことを考えれば、妻に悦びを与えねばなりませんでしたし、なるべく妻をリードしてくれる方がいいと思い、一回目は、それなりに単独経験のある二十代の方を選ばせていただきました。
確かにこの方は、手慣れていて、そこそこに興奮もあり、最初の寝取られとしては、成功したかに思えたのですが、あとで考えれば、あまり刺激的ではなかったかな、といったのが正直な感想です。
妻は、それなりに羞恥を覚え、私の視線に晒されて、それまでにないほどに身悶え感じていましたが、自分を見失うほどには乱れていなかったと思います。
その辺りが、私にはもの足りずに、さらに乱れ狂う妻を見てみたいと思ってしまったのです。
初めこそ嫌がっていた妻ですが、一度知ってしまった禁断の味は、さすがに彼女を虜にしたようです。
口にこそ出しはしませんでしたが、夜の生活で、それは薄々気付いていました。
2ヶ月ほどが過ぎて、妻が、かつての興奮を懐かしむようになった頃に2度目の寝取られを計画しました。
今度は、さらなる刺激を求めて、妻には内緒で、中出し以外なら何でもあり、と募集を掛けてみたのです。
妻のヌード写真を添付したこともあり、最初の時よりも倍以上の方が、希望してくださり、その中でも、ちょっと過激かな、と思われる方を5人ほどピックアップして、それから、ふるいに掛けさせていただきました。
中でも、過激なわりには、文章が丁寧であり、知性も感じさせるTという方と、私は熱心にメールのやりとりをしました。
この時には、彼ならば、妻を思う存分狂わせてくれるのではないか、と期待していたのですが、それは、興奮などというものではなく、その後、恐怖へと変わっていくのです。
過激さを期待しただけあって、慎重に慎重を重ねて、相手選びをしたのはいうまでもありません。
最終的には、T氏を選んだわけですが、その間には、あまりに慎重になりすぎて、メールのやりとりが失くなった方も何人かおられます。
ゆうに二十回ほどは、メールをさせてもらったように思います。
それでも、最後まで丁寧に答えてくれたのは、このT氏だけでした。
いざ相手が決定となり、私たちは約束の場所へ、二人で向かいました。
そこに現れたのは、身長はおそらく180を超えていて、体重も100キロ近くはある巨漢の男性でした。
短髪で、Tシャツにジャケットを羽織り、下は黒のジーンズとラフなスタイルで現れた彼がT氏でした。
顔つきも精悍であり、年齢は、妻と三つ違いの35歳でしたが、若い出で立ちと精悍な風貌は、年齢よりも彼を、さらに若く見せていました。
彼を一目見た妻は、まんざらでもなかったようです。
「はじめまして。」と、彼が握手を求めてきたときは、妻は恥ずかしそうに俯いていました。
しかし、その表情には、どこか嬉しそうな輝きもあったのです。
まずは、妻をリラックスさせるために、3人で簡単な食事をし、それから、予約したホテルへと向かいました。
T氏は、肩に大きなボストンバッグを抱えていました。
中には、おそらく妻を責めるための道具が入っていることは、薄々わかりました。
食事の間もそうでしたが、それまでのT氏は、見事なまでに紳士でした。
卑猥なことも言わず、ひたすら妻をエスコートすることに努めていたように思います。
部屋に入ってからも、すぐに始めることはなく、「シャワーでも浴びてきたらどうですか?」と、妻を気遣ってさえいました。
T氏に促され、妻は、バスルームへと消えていきました。
その間に、T氏は、ボストンバッグの中身を広げていくと「再度確認しますが、中出し以外なら、何でもあり何ですよね?」と、私に向かって確かめました。
床や、テーブルの上に並べられていったものを見て、私は、思わず身震いしていました。
そこには、妻を縛るための縄はもちろんのこと、大小様々なバイブや、大きな浣腸器、そして、妻の身体に今夜の記念を刻むであろう鞭までがあったからです。
しかし、今さら首を横に振るわけにはいきません。
私が、覚悟したように小さく首を縦に振ると、「では、奥さんが出てきたら、遠慮なくやらせてもらいますから。」と、T氏は、ほくそ笑むように笑い、そして、縄の調節を始めていったのです。
何も知らない妻は、20分ほどして、バスルームから出てきました。
バスタオル一枚だけで、出てきた彼女が、目の前の光景に驚いたのは、言うまでもないことです。
その間に、T氏は、すっかり準備を整えて、上にTシャツを着ただけの半裸の姿で、妻が出てくるのを待ち構えていました。
最初の時と同じように、ノーマルなセックスしか頭になかった妻は、「な、なんですか・・・これ?」と、声を震わせていました。
そんな妻などお構いなしに、T氏は、結び目の調節が終わった縄を持って近づくと、「じゃあ、初めましょか。」と、妻の細い腕を掴んでいったのです。
もちろん、妻が脅えて嫌がったのは、言うまでもありません。
「こんなの聞いてません!私、こんなの嫌です!」
そう言って、妻が掴まれた腕を振り解こうとしたときです。
唐突に、ぱんっ、と乾いた音が部屋の中に響きました。
T氏が、いきなり妻の頬を叩いたのです。
「往生せいや!旦那も承知してることなんや!他の男のもんが欲しいんやろ!この変態女が!おとなしゅうせんと、二度と口がきけんなるくらい引っぱたくぞ!」
それまで、紳士然としていたT氏が、いきなり関西弁になり、本性を剥き出しにしたのです。