私は若い時、ひどい環境で働いていました。
でもここに書き込むくらいなのでセックス体験なのですが、両思いでは無かったんです。
詳しい事は忘れてしまった…というより「アレは夢だったのでは…」と記憶が曖昧なほど混沌としていて、成るようにしかならないところだったので私は当時狂っていたのかもしれません。
できる限り思い出しながら書いています。
確か21の時、大学の長い夏休みにバイトを探していました。
下宿先は町工場が乱立する荒んだ地域で、バイトはほとんどが重労働しかなかった。
錆びた色しか見えないと言っても過言じゃ無い様な町並みでした。
その中で私は少しでも楽そうな単純作業のバイトを探した。
見つけたのがネジを作る会社で、検品作業だった。
今はセンサーとかで自動的にエラー品を弾いてくれますが、当時はそんな設備を持てるような工場は少なかったから人の目視でやっていた。
すぐ面接が終わり翌日から働くことになった。
その工場では当然若い人はおらず、タバコを吸いながら作業をするおっさん達と、近所のオバサン連中ばかりだった。
そんな環境だからかなり珍しがられ、学校での生活や私生活など根掘り葉掘り聞かれた。
その職場は表向きは単なるネジ工場だけど、中の人たちは社会的マナーなど持ち合わせていない荒んだ精神の持ち主ばかりだった。
キッカケは作業中のミス、エラー品を見逃してしまい顧客からクレームが来た事だった。
驚いた事に皆素直に謝らないのだった。
私はもちろん携わっていなかったので傍観決め込んでいたら、女性従業員のオバサンの1人が
「あ~!また罰金かぁ…」
とボヤいた。
何のことかと様子を見ていると検品ライン長が物凄い剣幕で
「おりゃあ!またミスが出たどぉ!わかっとんのかぁ!」
と怒鳴り散らす。
それから散々言いたい放題の悪態をついて落ち着いてきたのか
「先方に詫び入れてくるで、1人1万出せや。」
と言った。
皆んな気落ち気味にトボトボと自分のロッカーから財布を出して1万円を持ちライン長に渡した。
7人が対象で私は外れていたので被害無しだった。
とりあえずその場はそれで済んだ。
その後、従業員達は
「今月ヤバいわぁ!」
「また借りんにゃならん。」
「なんで気づかなんだかなぁ…」
と口々に愚痴り出した。
コソッと近くのオジサン従業員が
「アレな、ミスが出るとああやって罰金取られるんだわ。検品ラインは特にミスが出やすいからなぁ。アレじゃ何の為に働いてとんのかわからんで。」
私はとんでもない所で働いているんだと痛感しました。
この出来事の後が酷かった。
罰金を食らった人達は少しでも損失を減らそうと人に借りたり、ギャンブルに走ったり、中には会社の備品を持って帰る人もいた。
私はバイトなので責任も薄く、キッチリ働いた分だけ給料が出た。それが一部の女性従業員に目をつけられ、給料日の後に「貸して」と頼んでくる人が出てきた。