正月早々嫁の実家に嫁と子どもを連れて行きました。義理の両親とは良好な関係でしたが、みんなお酒が入っていたこともあり、みんな言いたい放題となっていました。
義理父「今から初詣に行くぞ」
義理母「みんな飲んでるやん」
嫁「タクシーで行ったらいいやん」
子「行きたーい」
俺「寒いし家でいいやん」
義理父「おさむ君、正月は初詣して運気を上げるものだぞ」
嫁「あんた厄年なんだから行ったかなあかんって」
義理母「そうそう、厄年は怖いんだからね」
子「たこ焼き食べたーい」
俺「はぁ…」
と半ば強引に初詣に行くことになりました。この時すでに義理の両親は結構飲んでいて足元がおぼつかない感じでした。嫁は子どもの手前、酔っているのを見せないように必死に歩いている感じでした。
タクシーが来て嫁の実家近くにある神社に行きました。かなりの人でごった返しており、酒の入った俺たちには少々きついものがありました。歩くたびに人にぶつかるわ、子どもは泣くわ、挙げ句の果てに義理の両親はどっかに行くわ(笑)
俺は嫁と子どもから離れないように歩いていたが、あまりの人の多さにいつのまにか2人から距離があいてしまいました。流れに逆らって少し立ち止まったのですが、人波に押され結局嫁と子どもから離れるようになり、いつのまにか嫁と子どもの姿を完全に見失ってしまいました。
俺は機転を利かせて人波から横に逸れて大木の下に行きました。だが、嫁と子どもの姿など見つかることなんてできるわけがなく、このまま一人で参拝してタクシーを降りた場所に向かおうとしました。その時です。
20代女「あのぉ、すみませんが携帯をお借りしてもよろしいですか?」
俺「はぁ?何かあったん?」
20代女「はい、家族と初詣に来たのですがこの人混みで逸れてしまって…しかも、家が近くだから携帯を置いてきてしまって…家族と連絡を取ろうと思っても取れなくて…」
俺「あっそういうことね、いいよ、これ使って」
と20代女に携帯を手渡しました。
20代女は俺のスマホを手にして家族に電話を掛けたのですが、相手が携帯の着信に気づかないのか、20代女は困った顔してスマホを耳に当てていました。この時になって初めて彼女の姿をじっくりと見ました。紺色ベースの着物に黄色の帯、髪はアップにして白いうなじが女の色気を醸し出していました。そしてよく見ると胸元の部分が人混みで押されたからなのか少し乱れていて、中に身につけていたピンクのブラジャーの一部が顔を覗かせていました。若い女の着物姿から見えるブラジャーなど滅多なことでは見る機会がないのでわ俺は彼女にバレないようにしっかりと彼女の胸元を眺めていました。
彼女が耳元から俺のスマホを離し、困った顔をしたままで俺にスマホを返そうとしました。
20代女「せっかくお借りしたのに誰も電話に気づいてくれませんでした」
俺「どうするの?このままここで待つ?」
20代女「うーん、寒いし暖かい所に行きたいけどぉ…」
何ですか?それはまさか俺を誘っているのか?いやいや、こんな若くて可愛い子が俺を誘うなんてない。神社の敷地内で暖かい場所を聞いているだけやろ…と心の中でそう結論付けました。
俺「あそこなら建物の中に入れそうだし暖かいんじゃない?」
20代女「うーん、でもこの人混みはもうまっぴらだし…あなたは一人で来たのですか?」
俺「いやぁ、嫁と子どもと嫁の両親と来たんやけど、逸れてしまって(笑)」
20代女「はははっ、私たちおんなじですよね(笑)」
ようやく笑顔を取り戻した20代女はとても可愛らしい笑顔で声を上げて笑いました。俺の好きな女流雀士の二階堂亜樹ちゃんに似ていました。実は嫁も似ているんです(笑)20代女は嫁に出会った頃の時よりも胸の盛り上がりがすごく、また俺好みの低身長でありました。嫁は162cm、20代女はおそらく150cmぐらい。
20代女「ご家族で来ているのでしたら、ここから離れるわけにはいかないですよね」
またまた誘惑っぽいことをいう子だな…おじさん本気にしちゃうぞ
俺「まぁこんな人混みの中では出会うことなんて難しいやろうしな」
といった瞬間、俺のスマホにラインが入った。
義理父「おさむくん、悪いけど聡子と優くんを連れて先に帰っといてくれ」
俺「わかりました。でも、私も聡子と優と離れ離れになってしまって…」
義理父「聡子もよく知ってる所だし優くんを連れて勝手に帰るだろうから、さっき上げた年玉でたまにはパチンコに行ってきたらどうだ?聡子には連絡しとくから」
俺「いやいや、そんなわけにはいかないですよ…」
しばらく義理父からの返事がきませんでした。俺はその間亜樹ちゃんと会話をしていました。
俺「俺はおさむって言うねんけど、何て言うの?」
20代女「私ですか?朋代って言うんです」
俺「可愛い名前だよね、ねぇ二階堂亜樹って知ってる?」
朋代「はい、私よく似てるって言われるんですよ。でも、私はそこまで可愛くないですよぉ(笑)」
俺「いやいやマジで可愛いって」
朋代「おさむさんだって、イケてるおじさまって感じですよ。私ファザコンなんです。おさむさんの顔ってどこか父に似てるなって」
俺「今日はご両親とここに?」
朋代「ううん、父はすでに他界して母もすぐ後を追うようにして亡くなったから…」
俺「ごめん、悪いこと聞いたよね」
朋代「ううん、大丈夫だよ。それに…」
と朋代が話始めた時に、タイミング悪く俺のスマホにラインが入った。
義理父「聡子も了解したから、パチンコでも行っておいで。夜19時には家に帰ってきてくれ。その時に嫁に晩御飯の準備をさせておくから。じゃあまた後で」
いいんですかぁ?こんなことって~
正月早々胸の高鳴りが半端なかったです。
すると嫁からラインが
「パパいつも頑張ってくれてありがとう。優のことは面倒見てるから今日は一人でパチンコに行って楽しんできてね。お父さんからもそう言われてるしね。愛してるよおさむ」
最後の文字を見たとき、胸がチクっと痛みましたが、据え膳食わぬは…と思いながらも「ありがとう。今日はしっかりと勝ってみんなにご馳走するぞ。」「はいはい、あなたにギャンブル運がないのは知ってますからね。帰りのタクシー代は置いときよ(笑)」とラインのやり取りをしてスマホをポケットにしまいました。
俺「ごめんごめん、なんか今から単独行動してもいいって許可が降りた(笑)」
朋代「許可ってwうちのは何にも言わずに勝手に遊びに行ってますよ」
俺「え?朋代ちゃんって既婚さん?」
朋代「ははっそうですよ(笑)独身に見えますか?」
俺「見える見える、20代でしょ?しかも前半」
朋代「おさむさんったらお上手ですね。私は38ですよ。子どもも中学生と小学生だしね」
俺「いやいや、20代前半にしか見えないですよ」
朋代「ありがとうございます。旦那と子どもと初詣に来たんだけど、私おっちょこちょいだからみんなと逸れちゃって(笑)」
俺「じゃあなおさら旦那さんとお子さんを探さないとw」
朋代「いいんです。最近家族からも呆れられてるしね。さっきスマホ借りて電話したでしょ?電話に出ないってことは放っておいてっていう意味なんです。」
俺「ほんまにそうなんですか?」
朋代「はい、それに子どもたちは私なんかといるよりも友達と遊ぶ方が楽しいみたいだし…旦那も…」
俺「旦那もって?」
朋代「私知ってるんです。旦那に不倫相手がいることを…」
俺「そうなの?」
朋代「うん、旦那のラインをこっそり見たら出るわ出るわ。複数の女と不倫関係になってるって…」
俺「そんなに旦那さんって格好いいの?」
朋代「まぁ顔は男前かな?でも、口がうまいんです。でも、私はおさむさんの顔の方が好みなんです…」
そういうと彼女の顔が少し赤くなってきました。そんな朋代ちゃんの姿を見た俺は絶対に朋代ちゃんを抱きたいと思った。