子供がこの春に大学に進学しました。帰宅も遅く交通事情があまり便利ではない学校だったので、夏になる直前に通学用の自動車を買い与える事になりました。
今どきの大学生協は、自動車保険も扱っていて、しかもダイレクト損保なんですね。
子供くらいの年齢で自動車保険に加入して、自分の車両保険をつけると、ダイレクト損保と言えど、まぁ…なんと高い保険料かと、ネット見積もりで驚きました。
色々知恵を絞って考えた結果、僕の自動車保険が20等級まで達しているので、生協の保険に乗り換えて、次はそれを子供の保険に譲る事にした。
同居家族は大学生協が使えるから、この時はとても嬉しく思った。
その後、2台目加入と言う事で、自分の新しい契約は7等級からのスタートで、トータルが今までお付き合いのあった損保さんより、安く済ませる事ができました。
前置きが長くなりましたが、ここからが本題です。エッチな話しは、まだまだ先ですが… 。
その今までお付き合いのあった損保の代理店営業のA子さんは、僕よりひと回りほど年下の人妻さんで、前々から「美しい人だなぁ…」と思ってました。いつかお茶でも誘えたら…と淡い思いはありました。
しかし残念な事に、今回契約を解除したら多分もう会えないだろうなぁ…と心から残念に思いました。
電話でその担当さんに「保険の事で相談があるので、日中に職場に来てもらえませんか!?」と連絡すると、翌日直ぐに来てくれた。
事情を話し、「長いお付き合いでしたが、そんな訳で一度契約解除と言う事でお願いします。」と話すと、「分かりました。事情が理解できたので、残念ですがやむを得ませんね… 」と落胆の表情を見せた。
2人の間に微妙な空気感が漂い、それに耐えるのも辛かったので、他に誰も居ない休憩室の自販機で、飲み物をふたつ買って彼女にも渡しながら、「ごめんね、残念な事になっちゃったから。でも頑張り屋さんのA子さんなら、また良い契約取れますよ!」と根拠のない励ましを口にした。
すると彼女は「今は大手損保の代理店と言えども、保険に加入してないお客さんはなかなか居ないし、卒業した若いお子さんの契約は奪い合いだし、ダイレクト損保が出てからは乗り換えも多いから、結構厳しいんですよ。」と、ちょっと励ましは逆効果だと思った。
その後また沈黙が少し続き、彼女から「あぁ~あ、Bさん(僕のこと)はずっとお客さんでいて欲しかったなぁ~ 」と、急に吹っ切ったのか、営業トークから普通に会話する様な話し方になった。
ちょっと珍しい反応が出て僕も少し解れたので、「僕もA子さんとは、長いお付き合いがしたかったのに残念です。」と返すと、「本当にそう思ってくれてます!?、私、Bさんは変な目付きで私を見ないし、話してると何とも言えない安心感があったし、話しても真面目なんだけどどこか面白い話しもしてくれるから、ちょっと好きだったんですよ。年に2度、更新案内と契約の継続の書類を持ってくるだけなのに、楽しみだったんですから… 」と思い掛けない話しを聞いた。
顔には出さなかったけど、心の中で思わずガッツポーズしたい気持ちになった。
ここで僕の思ってた事を口にしないと、もう会えないかもしれない…と思って、「僕も年に2度の訪問、楽しみにしてたんですよ。A子さん美人だし、僕みたいなおっさんには雲の上の女性だって思ってたから、契約以外の話しはなかなか勇気が必要でね。」と返すと、「お互いに惜しい事をしましたね。」と顔を合わせて苦笑いしました。
ラストチャンスと思い、「長い間お世話になったお礼に、一度食事かお茶にお誘いしたら、断られますか!?」と質問したら、「いいですよ!」と即答してくれました。
結局、次の週の外出できる勤務時間に、お互いに時間を割いて、ランチする事になりました。場所は「知ってる人に出くわすと嫌なので… 」と言う事で、少し離れた町の前から目を付けていた洋食屋さんでランチする約束をしました。
当日までは何となくソワソワしていると、家族には申し訳ないのでひたすら平常心を心掛けました。
※長くなったので、一度中断します。続きは中で。