お隣の県、鹿児島のご夫婦(♂40・♀33)からご依頼を頂き、奥様へ催眠を掛けてきました。
鹿児島のホテルで待ち合わせ、先に部屋に入っていた奥様を見てビックリ!
有村架純と加藤綾子アナを足して2で割ったような美人。
ですので、仮名は架純さん、としましょう。
当日、ご主人は架純さんに詳しい話は何もせず、家を連れ出して私と会わせたそうです。
ですので、架純さんはこれから始まることを全く知りません。
こういう場合、まずは私が何者で、警戒するような人物ではないと思ってもらうことが欠かせません。
幸い、私は学生時代、鹿児島に4年ほど住んでいましたので、その話をきっかけに、しばらく雑談することにしました。
話の流れから、私の初体験話になり、徐々に架純さんの緊張も薄れてきたようです。
その内、架純さんのお話にもなったのですが、何でもここ数日、体調不良が続いているとのこと。
仕事のストレスや3人のお子さんの世話等、やはり女性は大変です。
ご主人「最近、イライラが続いているんですよ・・。笑顔も減ってきて・・。」
架純さん「何だか分からないけど、やる気が起きないし、疲れが取れないんです・・。」
私「じゃあ架純さん、今日私と出会えたのは、ラッキーですよ。」
架純さん「???」
私「実は私、暗示というものをやっています。 それを利用すれば、心と体の疲れを取り除くことが出来るんです。 架純さん、暗示と聞いて、何を連想しますか?」
架純さん「暗示? ん~、五円玉をヒモに吊して・・。」
と、架純さんは目の前でヒモを揺らす仕草をします。
私の心の声(素晴らしい!!)
私「架純さん、素晴らしいです! まさにその通りなんですよ!」
そう言って私は、バックから手作りの振り子を取り出します。 大きめの銀玉にタコ糸をくっつけたチープなものです。
高価な石と高価なチェーンを組み合わせた振り子も持ってはいるのですが、なぜか不思議とこちらの方が、楽に催眠導入できるので、安っぽい方を使っています。
私「ほら、こんなヤツですよ。」
私は、透明な袋に入った二つの振り子から、銀玉の方を差し出しました。
架純さんは、手にとって面白そうに見ています。
私「架純さん、これ、今からどうすると思いますか?」
架純さん「ゆらゆら揺らすんでしょう?」
架純さんは、さっきと同じような仕草をしてみせます。
私「誰がですか?」
架純さんは私を指さします。
私「ん~、殆どの人が間違っているんですよ。 これを持つのは架純さんです。」
架純さん「私?」
私「そう、ちょっとやってみましょう。」
架純さんに振り子を渡し、銀玉をじっと見つめるようにお願いします。
銀玉に架純さんのいびつに歪んだ姿が映っています。
私「振り子をじっと見つめていると、これがだんだん左右に揺れてきます。 揺れ始めると更に大きく揺れてきますよ。」
言い終わらないうちに揺れ始める振り子。 架純さんの被暗示性はバッチリです。
人さし指がくっついてしまう指固めもバッチリ。
今まで多くの方に催眠導入をしてきましたが、素晴らしい素質をお持ちです。
流れを止めたくないので、そのままベッドに移動して本格導入。
思った通り、今まで導入したどの方よりも早く深く入って行きます。
さて、ちょっと話は変わりますが、催眠に掛かるには「動機付け」が重要です。
つまり、自分が催眠に掛かる理由ですね。
今回、架純さんは、心と体の疲れがピークになっていました。
ですので、「催眠に掛かれば今の辛い状態を抜け出せるかも知れない」という期待感が、素早い催眠導入に繋がったのかも知れません。
話を戻します。
ホテルの淡い黄色の照明に照らされながら、ベッドに横たわる架純さん。
深く催眠に入った架純さんに対して、「心のトゲを溶かしていく」暗示を入れていきます。
同時に、身体がとても軽くなる、気分が軽やかになる、そういった暗示も入れていきます。
催眠から覚めた架純さん、起き上がって、今の自分の状況を無言で探っています。
主人「どう? どんな感じ?」
無言の架純さんに、ご主人が我慢しきれず尋ねます。
架純さん「すごい・・。 何かこの辺りにあったモワモワがない・・。」
架純さんは、両耳のあたりで手首をグルグル回しながら、楽になった自分を表現しています。
端から見ると、どういう感じなのかサッパリ分からないのですが、架純さんにとっては、頭の周辺で何か不快なモノが纏わり付いていたのでしょう。
私「身体も軽くなったでしょう?」
架純さん「うん、軽い。 すごく楽。」
本人にとって具体的に実感出来る催眠効果があったことで、この先、更に催眠導入が楽になりました。
案の定、架純さんは更に深く催眠に入って行きます。