えー、この話は先日、「健全なボランティア活動のにあったもの」のスピンオフ作品となります。
前回の話にくらべてストーリー性、ボリュームは及ばないし、肝心の人妻は作中に出てきませんが、いちおう先日の話と関連性がありますので、前回同様に人妻掲示板に投稿致しました。
この話は以前のハル君が入院してから、、と数えるより今から数えたほうが早いと思います。
今から3か月前の話です。8月の中旬、とうとう僕の父の父。つまりジーサンがくたばってしまいました。熱中症で救急車で運ばれ、そのまま搬送先のICUでお迎えが来たそうです。享年88。
それから葬儀屋のお迎えが病院に来て、いったんジーサンの亡骸を自宅へと帰すことにした僕たち遺族は、そこでジーサンの葬儀をどうやるか、という事で葬儀屋の担当者と打ち合わせが始まったのです。
両親の意向は、今流行りの身内だけの家族葬。だけど親族や葬儀屋は「せっかく町会長までやった人なんだから、今の町内会の役員さん達に連絡しないのは失礼よ」という事で、お世話になった人たちにもちゃんと連絡をするべきだ。と言ってました。
結局のところ「一般参列者も呼んで葬儀をすれば、1回で対応が済むのですが、もし呼ばずに葬儀を行った場合、後から自宅の方に個別で弔問にこられるので結果として大変な事が多いですよ」との葬儀屋の口車に乗せられて、中村家の式場はジーサンとも縁の深いA町コミュニティホールで執り行われたのでした。
結局、元町会長であるジーサンが逝去した。その話を現役の町会長に連絡すると、今度は現役の町会長が町内会の役員を始め、A町商店街振興組合まで連絡していったものだから、予想通り、現役を離れて久しい88歳の老人の葬儀の割には、それなりに一般参列者が多い葬儀となってしまったのです。
その中に、僕と同じように成人してからも地元を離れず、親の稼業を手伝っている同窓生や、いったんは都会に就職したが地元に戻ってきた奴。または最初から地元の会社に就職したやつ、そんな連中達も地元繋がりで葬儀会場に顔を出し、「おおー久しぶりだなー。まだ地元おったんやー」って感じでちょっとした同窓会気分になる一幕もあったのです。
そして通夜が終わって通夜料理を食べている時、僕や同級生、あるいは年齢の近い昔からの顔見知りは、通夜料理が終わってからも会場内で酒を飲んで盛り上がり、「これだけ集まったら俺たちだけで家一軒たてれるんじゃねーの?w」てな具合で盛り上がっていたのです。(職人が多いので)
そしていつも通り、酒を飲んだら気分が大きなる僕。
僕「そういや、ここにいる人間はだいたい地元で生計たててるよな。今の状況考えると、地元の同志で互いに仕事を振り合うっていう事も考えないといけないなぁ」
同級生A「なるほどなぁ。ココにきてないけど地元で仕事してるやつってどれだけいるんだろうな?知ってるやついる?」
同級生B「あー、、鉄工所のAとか、、板金屋のBもちょっと前まで見たけどな。今は知らんけど」
という感じで、地元で仕事している奴を本格的に集めて、同窓会みたいなものをやろうぜ! みたいな空気になってしまったのです。(一番乗り気だったのは酔っぱらってた僕でした。)
結果、僕がその「地元に残って仕事をしている同級生、あるいは年齢の近い、同じ中学の出身者」みたいな連中をかき集める役目になってしまったのです。もちろん当時の僕は「任せとけw」と胸を張っていましたが。
そして、、この話のヒロインとなる同じく地元で仕事をしている「川口あすか」(25)も、僕と同じ小学校、中学校ということで、「女性陣は川口さんに任せていい?w」って感じで女を集める担当になってもらう事にしたのです。(通夜の時の集まりに川口も参加していました)
これが、ジーサンの通夜料理の時のヒトコマでした。
それから翌日の式も無事に終わり、2,3日が経過したころです。僕の携帯に一通のメールが来たのでした。
川口「お葬式お疲れ様でした。通夜の時にいってた集まりなんですけど、いちおう私なりに何人かに声かけたのですが、集まりがあれば参加するっていう人を若干名見つけました。そちらの状況はいかがでしょうか?」
(やっべーーーw 完全に忘れてたw そういや、、そんな話してたな俺wwwww)
僕「こっちも適当に声かけたけど、返事待ちってとこかなー。(うそw)通夜の時に来てたメンバーならすぐ集めれるし、後適当に思い当たるところをあ当たってみるつもりー」
川口「直接、思い当たるところ行ってみるんですね。もしよければ私も同行していいでしょうか?私も思い当たるところあるのですけど、なんせ長距離の移動が困難なもので・・」
ここで川口あすか(25)の話をしようと思います。川口は小学校、中学校と僕と同じ学校の出身者ですが、年齢の問題で中学の時は入れ替わったのですが、小学校の時からその独特の特徴から「存在だけは」知っている子でした。
なぜなら、川口は(TVなどでは放送禁止用語だそうです)「びっこ引き」なのでした。
髪型もどこにでもいそうな黒のボブ。顔も普通。身長、体格も普通、いや小柄な割にはオッパイはやや大きい。性格もおとなしい真面目系。僕からすればフツーに彼女にできる平均的な容姿をもっている子なのですが、ただ左の膝から足が曲がっており、歩くときに「カックン カックン」と独特の動きをする子なのでした。
川口は今は地元にある作業所の職員をやっており、今回の祖父の葬儀を知ったのも作業所の所長が香典と弔電を持って行ってくれ。と頼まれたからだそうです。そしてコミュニティホールにくると、以前から知ってる顔ぶれ何人かいたので食事の時は同じテーブルに参加させてもらった。という感じでした。(作業所というのは身体障がい者の人が職業訓練をするために材木加工とかする工場の事です)
僕「あ、そっか。じゃコッチは車出せるので休みの日でも一緒にまわろうか?」
川口「はい。お願いします。」
(やっべー、、超真面目だよこの子。真剣にヒト集める気だぞオイ・・・)
結局、休日の日僕と川口は、僕の運転する車で、地元の工場や商店街等を周回し、同級生が仕事をしていた(している)と思わしき場所を訪問し、本人が居ないならいないで「近々、地元の〇〇中学出身者の集まりを開く予定ですので」と連絡先等を渡したりする作業となってしまったのです。
結果、そのイベントは大成功。年齢25歳~30歳くらいの、「どっかで見た事あるぞw コノヒトwww」みたいな地元繋がりの、いちおう若者世代が20名弱集まり、同じく地元で古くからやっている居酒屋での飲み会を成功させる事が出来たのです。
そして宴会終了後、酔っぱらって気分が大きい僕は、飲み屋からの帰り道、川口さんに「ほんと成功してよかったw 川口さんが頑張ってくれたおかげだよw」と前フリをした後、、、
「もしよければ、、僕たち付き合ってみるのどう?同じ地元だし知らない仲ではないとおもうので、、いろいろこの数日間、連絡をとりあって一緒に活動して、このひと、ほんといい子なんだなー・・・って心から思ったんだよね」
と口説いている僕が居ました。すると真面目の川口さんは・・・
「え、、本当ですか・・?・・・・・・・私なんかでいいのでしたら、、こちらこそよろしくお願いします^^」
そういって僕たちは酔った勢いで「お付き合い」っていうのがスタートしたのでした。
以上が、とりあえずのあらすじです。