無我夢中の10分間でした。途中、彼女から『これ、着けてぇ~。』とコンドームを手渡されたのも、ずっと前のことのような気もします。
袋を破り、初めて目にしたコンドーム。『それ、着けよ。』と言われ、頭の整理もつかないままに急いでチンポに巻き付けました。
そして、『来てっ!早く来てっ!』と急かすように言われ、よく分からないままに僕の童貞は捨てられていました。
自分でも自分が異常に興奮をしていることが分かり、あとのことはよく覚えてはいません。それが僕の『筆下ろし』でした。
射精を終えた僕でしたが、疲れなど感じず、ただ終わったことに安堵します。そして、『これでよかったのか?』と初めてのセックスを考え見るのです。
彼女はベッドを降り、小さな椅子に腰をおろします。しかし、すぐに立ち上がると、脱いだばかりの下着に手を掛けました。
弛んだ腰には大きなパンティーが、肉の落ちた足には黒のストッキングが、そして垂れ下がった乳房にはブラジャーが装着をされて行きます。
全身を見ると、細くて背はとても小さい彼女。それがセックスの時にはとても大きく感じ、包み込まれてしまうのですから、女性の身体とは不思議なものです。
一通り恥ずかしい場所を隠し終えた彼女は、『お兄さん、上手やないのぉ~。上手、上手よぉ。』と声を掛けてくれます。
それがお世辞と分かっていても、嬉しいものでした。しかし、彼女の顔を見るほどの余裕は、この時の僕にはありません。
気がつくと、彼女はおばさんチックなワンピースまで着込んでいました。15分くらい前までの普段着に戻っていたのです。
その姿に近づかれ、全裸のままだった僕は恥ずかしくなります。おばさんの手が延び、そこでようやくコンドームがまだ着いていることを知るのです。
彼女の手はクルクルとそれを巻き始め、最後には絞り出すようにしながら僕のチンポから外し切ります。
中身の量が気にもなる僕をよそに、彼女は何もなかったかのように封をし、ビニール袋の中へと収めました。そして、そのまま部屋を出て行ったのです。
これが18歳の頃の僕の思い出。相手は63歳の主婦の方です。場所は、おばさんの部屋でした。