今年の夏、数日前の話です。
お盆休みで広島の実家に帰った俺は、その日もグータラし、そしてゴロゴロしていた。
すると母親が、「明日の朝、ちょっとM山公園までいってちょーだいよ」と、言ってきたんだよね。
俺「M山公園?なんでそんなとこに。」
母「明日、盆踊りあるから櫓組んでほしんよ。男手がいるって自治会長さんが言っててさ」
俺「朝って何時?ww」
母「7時からだけど」
俺「いくわけねーだろwwww この炎天下に櫓なんて組んでたら熱中症で倒れるだろがw」
母「あんたの同級生とかも来てるからさ、なんとか行ってあげてよ」
こんな会話を繰り返し、ゴロゴロ癖、クーラー病、ネット中毒、でなまりきったこの身体を鞭うち、俺は仕方なしに盆踊りの櫓を組む人員に徴収されてしまったんだ。
家からオヤジが着ていた作業着を着て、タオル、軍手、飲料水を携行し、M山公園についた俺は、既にその場に60代前後のジジイ達が、(南方前線で戦っていた日本兵ってきっとこんな感じだったんだろうな)というそんなオーラをまとって待っていたのである。
それから猛烈にセミが鳴くなか、俺はその自治会のジジイ達と一緒に倉庫から骨組みとなる丸太を何本も引っ張り出し、櫓とテントを組終わったのが12時頃。そして自治会が用意していた冷やし中華を食べて、午後からはブラ下げる提灯の電気配線を通したり、組んだ櫓に赤と白の垂れ幕を張ったりという作業が待っていたんだ。
盆踊り開始は18時。
そんなもん、なぜ前日のうちにやってねーんだよ。と俺は思うが、台風や天気が急に荒れたりする季節、以前になんどか前日に組んだ櫓がそれるはずの台風が直撃して崩れてしまった事があったらしい。
それ以来は盆踊り当日の朝に櫓を組むことがこの自治会できまったそうだった。
おっと。自治会の話なんてどうでもいい。
母親のいった、「同級生がくるから」と言っていたのが、、まさか、、、元彼女だったとは。。。
てっきり俺は、まだ地元で仕事をしており、なおかつ町内会の顔役でもあるてっちゃん、トモユキ、ヒデ、そのあたりが来るものだと思っていた。
しかし「同級生」というのはなんと、冷やし中華を持ってきたのが俺が高校の時に付き合っていた、、「田中光香(みつか)37歳 だったんだよね・・w
自治会長「休憩するかー」
の一声で俺たちはゾロゾロと公園の角にある自治会事務所の中に入っていった。事務所内は既に祭りモードとなっており普段ならただのカーペットなんだろうがその時は多数の人間が自治会事務所に入るからか青いビニールシートが一面に広げられていた。
そこで俺は冷えたお茶と、塩分補給のための梅干し等を食べ、、(昼メシなにかなー)なんて思っていたところ、カラカラカラ。と自治会館入り口の引き戸が開いたかと思うと・・・。
謎の女「あついねーw もう櫓は組んだんだねーw」
そんな明るい感じで、どこかで見た事あるオバチャン、いやオネーサンが入ってきたんだ。
俺(うおお・・・・光香・・・)
一瞬、言葉が出なかった。俺の中で光香なんていうキャラクターはとうの昔に記憶の片隅からも消去されており、記憶がよみがえるといえば、何かの拍子に初体験の相手というキーワードが目に入った際に自動的に思い出すくらいの存在でしかなかったんだよね。
しかも何、、あんまり当時と背格好も変わっていない。俺と同じなので年齢は37のはず。これだけ生きたら普通は結婚し、それから子供を出産し、気が付いたらプヨプヨと太っているオバチャン予備軍か、あるいは既にオバチャン一軍になっているのが俺の中での37歳っていうイメージだが、、、
光香はこれといって何も変わっていなかった。唯一かわったといえば、当然の事ではあるけど目じりに可愛い小シワが増えたことくらいか。だが笑った時に出来るこの小シワが、なんともチャーミングではないか。
光香「おー、ヒロクンやんね?w」
俺「おお、、光香か。久しぶりだな」
光香「コッチ帰ってきてたの?」
俺「ああ、今ちょっとしかないけど、一応夏休みなんだわ」
光香「トモユキとか鉄はきてないの?」
俺「俺も来てるものだとばかり思ってたけどなぁ」
自治会長「トモと鉄は買い出しいってるけん、夕方なればきおうよ」
そんな何気ない会話を重ねたのだった。
そして冷やし中華を食べた後、午後からは光香も畳んでいた提灯を広げたり、絡んでいる電気コードをほどいたりと言う具合に折りたたみの会議テーブルの上での簡単な手作業を手伝っていた。俺はそんな光香を、無意識のうちにチラチラと見てしまうのであったが、一瞬にして俺のスイッチが入ってしまう光景がこの後まっていた。
絡んでいた電気コードをほどいている時、黒いプラスチックの部品が机からふと地面に落ちていったんだ。すると光香は地面に物が落ちた事によって反射的に地面に落ちたものをしゃがんで拾ったのだと思う。
見えたんだ。光香のロングスカートの中の青いパンツが。。
いうなれば30代後半にもなるとパンチラなんて日常生活の中で拝める事はほぼ無いに等しい。それは久しぶりだから興奮してしまった、、では片付けれないほどの衝撃的な印象だったんだ。
きっと、それは俺の元彼女でありそして初体験の相手でもあり、20年前の過去に「実際に俺が脱がしたことのあるモノ」だからこそ、たかが一瞬のパンチラに異常な興奮を覚えたんだと思う。
(なに考えてんだ俺は。。。)と思った。周囲では汗を流しながら試行錯誤しながら配線を組んだり、脚立にのって安全第一で作業をしているのに、俺は身体はそれら作業を手伝っている動きをしているが、頭の中はうわのそら。
昔は綿の可愛らしいパンツだったのにな・・w 脱がされたアソコは、俺の後に何人の男を受け入れたんだろうか・・・。 20年前は処女だったのに、アソコから子供でも数人出てきたりしたんだろうか。
俺は今でも独身。あの学生時代に付き合った光香と、もっとちゃんと将来を考えて付き合っていれば、それこそ馬鹿げた妄想になってしまうが、いつかは結婚し、20年経った今でも、あの青いパンツを脱がす権利を俺が持っていたはずだ。
当然の事とはいえ、年齢から考えても光香は結婚もしているだろうし、子供もきっといるだろう。外見も内面もなにも悪くない光香を、他の男がほおっておくはずがない。
昨晩とは言わない、1週間とも言わない。1か月。。。以内に光香は俺のしらない男、つまり旦那とSEXしたりしているのだろう。
そんな複雑といえば複雑、異常といえば異常、自分でも説明のつかないノスタルジーとエロと、そして悲壮感?のようなものが混じった複雑な心境になっていた。
今ならハッキリとその心境を説明できる。
もう一度、、光香とヤりたくなっていた。という事を。