妻が去年9月に入院し、12月に退院した。
その妻は、町のサークルの会・俳句の会に入っていて、隔週開催される会に参加していた。
しかし入院し退院しても、会には参加せず代わりに私が参加していた。
会は、毎回14~15人程度の人が集まり、何回か参加していると常時参加している人はその半分の7~8人で、いつも参加しているだけあって、できた句も素人の私も唸るほどの物がある。
お昼12時に会が終わり、三々五々皆さんは帰途につき、時にはお昼を共にすることもある。
私も妻がお昼を一緒にしていたという、グループとお昼をいっしょにした。
その中に佐藤優子もいた。
常に出席し、句の出来もとびぬけていて、この回の1~2番になると思う。
何回か食事をするうちに、優子のほうから二人だけでという誘いを受け、2月には食事の後・だめもとでカラオケに誘ったが、すんなりと承知してくれた。
夕日は俳句ほど、上手ではなくはっきり言えば音痴っぽい。
私はデュエットを連発し、だんだんと距離を狭め、腰を抱いてり、背中に手を回し抱きしめたりした。
始めは嫌がっていたが、だんだんと慣れてきたのだろう、拒否はしなくなった。
抱きしめると、胸の膨らみが私の胸を押し、私の下半身がビク・ビクとする。
二人ともマイクを持ちながら、私は優子の顎に手をやり、顔を仰向かせ、口を付ける。
長いキス・・・・・。
口を離すと、優子は私に持たれ掛かってきた。
腰を抱くように、ソファーに倒れ、私が優子の上になった。
もう一度口を近づけると「ちょっと 待って また 次に」と拒否された。
気まずい空気が流れたが、ソファーに座り直し「そうしよう」と私が言い「今度」と優子が言って、カラオケを出た。
家にたどり着くと間もなく、優子からメールがあった。
『今日は楽しかった
次も楽しみにしています』
私も送り返した。
『次はもっと大人の楽しみを
しましょう』