いよいよ出張当日、午後は早めに東京での仕事を切り上げて、ふたりで新幹線に。車内では観光雑誌をいっしょに覗き込み、むっちりした二の腕との密着を楽しんだ。
地方都市に到着すると、軽い観光に。せっかくだからデート風にと誘うと、嫌がることもなく腕を組んでくる。ボリューム感のある胸が俺の腕にあたり、恥ずかしながら、歩きながら半立ちしてしまった。
夕飯は地元の名産たっぷりの居酒屋へ。けっこう早いペースで飲んでいく。俺の子供の話題が出たところで、そっちこそそろそろ子供ほしくないのかと探りを入れてみると、欲しいには欲しいが、長く付き合って結婚したせいか、旦那とあまりしていないというのをボソボソと言う。あえてじっくりと彼女の体の上に視線を置いてから、もったいないなーと、渾身の一言。その先を聞きたいというように、もったいないって?と聞き返してくるので、隣の席の客の耳は気になったが、ここは勝負所と腹をくくって、俺がダンナだったら、毎日したくなっちゃうよと、はっきり言ってみる。顔を真っ赤にして、まんざらでもない、というかむしろ明らかに喜んでいるのを見て、正解だったと確信。きりのいいところで会計を済ませて、宿に戻る。