良太は大学進学して1人暮らしをしていた。とはいっても実家から車で2時間くらいの街だった。良太には同級生の彼女がいた。高校からの付き合いだが、まだ1年くらいの付き合いだった。そしてアルバイトで下宿近くの和食屋で働くことになった。
アルバイトしながら学校に通い、時々彼女である真希とも会って、毎日を過ごしていた。真希は違う地方の学校に進学したので、なかなか頻繁には会えなかった。
そんな感じで半年ほど過ぎたある日、高校の同窓会があるということで、実家に帰り、同窓会に出席した。真希も参加していたので、帰りは一緒に帰ることにした。家まで送ると、真希が「家によってって。まだ良太のことお母さんに紹介したことないよね。ね。いいでしょ?」
良太は言われてみればまだ真希の母に会ったことがなかった。挨拶しなきゃね、付き合ってるんだから、そう思い、真希の家にあがった。
「おかえりなさい。早かったね。あら?お友達?」
出てきた女性は真希の母である美紀だった。
清楚な真希と違い、気の強そうな雰囲気の女性だった。
「はじめまして。真希さんとお付き合いしてます中野良太です。よろしくお願いします。」
良太の礼儀正しい姿に、美紀は
「こちらこそよろしくね。気の付かない子でごめんね。またなかよくしてあげてね。」
「気の付かない子で悪かったわね。良太、私の部屋に行こ。」
真希に引っ張られるように良太は真希の部屋に向かった。
しばらくすると美紀がジュースを持ってきた。
「こうして見ると良太くん、結構カッコいいね。おばさん、タイプだったりして。」
「お母さん暖早く行って。もう」
「おばさんっていくつ?かなり若い感じだけど。」
「あれでも50だよ。若づくりしてるからね。でも気が強いからいつも喧嘩ばっか。」
そんな会話しながら過ごしていると、良太はトイレを借りに部屋を出てトイレにむかった。トイレのとなりには風呂があった。「ん?」
良太が風呂の前を過ぎようとした時、誰か入ってる?
まさかおばさん?そう思うと、良太の心臓はドキドキしてきた。そーっとドアを開けると、洗濯機の上に美紀が脱いだと思われるものが置いてあった。震える手で上の服をどけると、白いブラジャーがあった。おばさんのもの?手に取り、広げようとすると、風呂の中から
「真希?どうした?」
良太はあわててブラジャーを手にして出てきてしまった。ポケットにしまい、真希の部屋に戻ると、
「どうしたの?なんか息切らして。」
良太は平静を装おっていたが、廊下から声がした。
「良太くん。ちょっときて。」
大きな声で良太は呼ばれた。