今の会社に入って4年経ちました。中途入社だったので、社内の事が詳し
くなく、その度に事務員さんが色々と教えてくれてました。K子さん当時4
7歳、当方33歳でした。二人共既婚者で最初はテキパキ仕事の出来る女性
と言うイメージと、噂で今は辞職した前所長と不倫(前所長は離婚歴有り独
身)らしいとの事で、仕事上の付き合いしかしていませんでした。
昨年、会社の方が退職された時、入社時から大変お世話になった方だった
ので、送別の品についてどうしようかと、K子さんに相談した所、彼女も
色々とお世話になったらしく、一緒に買いに行く事になりました。
買い物へ行く途中の車中では、色々な話をする事が出来、前所長との関係
は全くのデマという事や、家庭では旦那さんが自営業で中々生活が大変でそ
の為に働いている事や、子供さんが成人してやっと自分の時間を作れると思
った時に旦那さんの親の介護で自由が取れない事、K子さんの生い立ちで母
子家庭に育っている為に幸せな家庭を憧れて20才で結婚した事や、結婚時
旦那さんの両親に大反対され、ほぼ勘当状態でいたのが、介護を行う事にな
るやいなや、手のひらを返したように利用されている事・・・同情ではなく
K子さんの生き方、考え方がわかり、とても尊敬できる人だなと思いまし
た。ただ、なぜ自分にそこまでプライベートな事まで話すのかが、当時解り
ませんでした。
4月になり、会社の行事で慰労会があり、みんなで近所の居酒屋へ行きま
した。幹事を頼まれていた自分は、飲み物・食べ物の手配や、2次会への段
取り等でやっと一息ついたのは、1次会の終わりごろでした。末席に座って
いた隣にほろ酔いのK子さんがやってきて、自分にウーロン茶を注いでく
れ、耳元で今日の慰労会は、とても楽しいと言われました。どうして?と聞
くとあなたがいるからと、耳元で小さい声で言われました。
どうして答えてかいいか解らず、考えていると、冗談よ、気にしないでと笑
顔で返されましたが、目元が少し涙で濡れていました。
会がお開きになり、皆を車で送迎するとき、みんなではしゃいでいたK子
の家が一番最後になり、それぞれの家に送迎が終ると、車中はK子さん2人
になりました。さっきまで楽しそうにしていたK子さんが静かになったので
、具合でも悪くなりましたか?と聞くと、最後に言った事は本当なのと、ま
た涙を流し始めました。何かあったんですか?と聞くと、旦那さんの事で、
会社の慰労会に参加する事を話したら、なぜそんな会に行くんだと、怒られ
たと。どうもK子さんだけが楽しい事をするのが不満らしいと。それで、半
分喧嘩して、出席したらしいとの事。自分もできるだけ彼女の聞き役になり
ました。しばらく話をしてスッキリしたK子さんの口から、海に行きたい
と言われました。自分の心の中ではK子さんへの気持ちが会社の事務員さん
から一人の女性に見えて来ましたが、酒の勢いで言ってるかもと思い、後日
改めて、海に行きませんか?と言った所、いいよと言われ、会社の終った後
に行く約束をしました。
仕事が終わり、待ち合わせした喫茶店で、K子さんと合流し、海へ向かい
ました。車中では、こないだの飲み会で酔ってすいませんと謝られ、やはり
酔いでの話なんだと思い海に車を向かわせました。
夜の砂浜で、2人で色々な事を話ました。お互いの家族の事や仕事の事な
ど、一通り話して、改めて家族を大事にしている人なんだと思い、相手の時
間を考えて車に戻りました。車の中で、自分の気持ちを伝えました。あなた
の事が好きになってしまった事。でもK子さんの立場を考えて、つらい思い
をさせたくない事。でも感情が前に出ると止まらないという事・・・
暫しの沈黙の後、K子さんへキスをしました。ビックリした様子の目に涙が
こぼれました。
現在、時間がある時は待ち合わせして、2人で逢っています。それぞれの
家庭を壊さないルールを決めて、Hはしないようにしています。中途半端な
付き合いかもしれませんが、今K子さんと2人でいると、幸せです。彼女も
そう思っているみたいです。体の繋がりは無いですが心ではしっかり繋がっ
ています。
長文・駄文で申し訳なく思っています。