「よぉし!今日の練習は、これで終わりだ。1年生はグランドの整備、2年3年は、今日の練習ての反省やこれからの目標をいつものようにノートに書くように…紺野…あとでノートを集めて監督室まで持ってきてくれ…」
練習が終わり、いつものように部員たちに指示を出すと自らは監督室へと向かった。
「ふぅ~」
椅子に座りタバコに火をつける…学校内では禁煙となっていたが、練習の後の一服は格別だった。
(それにしても…水谷のヤツ…紺野と付き合っていたとは、まったくけしからん!この俺ですら彼女さえいないのに…)
スマホの画面には、紺野と水谷のキスシーンが映っている…まだ付き合い出したばかりなのか、軽く唇を触れ合うような軽いキスだが、40前になっても結婚どころか彼女さえいない副島にとって羨ましさを通り越し腹ただしく感じていた。
高校大学と野球ばかりで卒業後、教師として赴任したこの高校でコーチを務め、3年前から監督に就任…結構厳しい練習で県内でも5本の指に数えられる有力チームにはなったものの、女との出会い機会もないままだ。
野球は好きだが、さすがに欲求不満気味でもあった。
これまでマネジャーとして何人もの女生徒がいたが、今のマネジャーの紺野あゆみは、副島にとってどストライクであり、その女生徒の弱みを握つたことでこれまで野球一筋だった副島にドス黒い邪な感情が湧き上がっていた…
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