(そろそろか…。)
返信の早さ…、にもかかわらず端的な内容。
それが示すは興奮と快感が押し寄せ、余裕がない。
男もまた、文字での指示、誘導に玄関を感じる。
というよりも、次の段階を示唆しているようにも思えた。
しかし…。
(どこまでいける…?
この子が興奮している…堪らずオナニーを始めていることは間違いない。
その興奮の邪魔をせず、さらに恥ずかしい行為を続行させるには…。
ビデオ通話は可能か…?
いや、せめてカメラのない通常の音声通話か…。
それとも無理に会話を求めず、こちらからの指示だけに留めるか…。)
気づけば男も少女のその無垢で素直な魅力に憑りつかれているような感覚を覚えた。
SNSでは数多の女を手籠めにしてきた。
はっきり言って、大人としても、男としてもまともとは言えない。
表向きは「女たち」の良き相談相手となり、時には心を時には身体を「満たして」きた。
しかしそれは決して利他の精神ではない。
自身の欲求を満たすことが前提。
そう、時には「壊して」も来たのだから。
(俺はこの子に何を求めてる…、この子は…俺に何を求めてる…。)
見極めるのは心中。
相手は女、少女はもちろん…自身も例外ではない。
そして男は今すべき行動を決めた。
『RINKAちゃん、そろそろ返事を文字でするのは辛くなってきたんじゃないか…?
いや、指が忙しくて…それどころじゃない…というべきかな…?
だから通話…繋ごうかなと思うんだけど…、どうかな?
と言っても、いきなりしゃべってくれ…っていう気はない。
君は聞いてるだけでいい。
俺が一方的に話そう…どうだい…?』
昨今の通話はアプリで完結する。
SNSの普及で通話に電話番号など必要ない。
一昔前程、通話をすること自体のハードルは少なくなったと言える。
匿名通話アプリまで存在するような世の中。
便利だという反面、そこから危険が及ぶ可能性も否定はできないが、リスクが限りなくゼロに近い男側にとっては至極都合がいい。
『返事はメッセージじゃなくていい。
3分後にこちらから通話を発信する。
受ける意志があるなら、呼び出し音5回以内に出てくれ。
6回目が鳴る前にこちらは呼び出しを切るからね。
通話を開始しても何も話さなくていい。
その代わり、ベッドに横になっている状態で枕元、出来れば口元の近くにスマホは置いておいて欲しい、俺の声が良く聞こえるようにね。』
そんなメッセージが送られてから数分。
内容通り、SNS上での通話の呼び出し音が鳴り始める。
1回…2回…。
【こんばんは。
お返事ありがとうございます。
本当に返信の間隔はお気になさらずで。
プライベートで色々あるのはお互い様ですし、仕事の都合もあるでしょうから。
色々悩みましたが少し動きを持たせてみました。
楽しんでいただけると良いのですが…。】
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