「…ふぅ。
今日はこんなところ…かな、出だしは上々だったんじゃないか…。」
あれほどテンポの良かった返信がぴたりと止まる。
徐に見上げた壁掛けの時計は0時を過ぎ、約1時間の間に数回のメッセージ交換を楽しんだ。
初めてのやり取り、年齢も差がある。
そして何より、人に相談するには恥ずかしいと思うことを専門に扱っていると言っても良い男だ。
基本的に返事の催促はしない。
来たメッセージを返すスタンス。
それは自分との約束でもあり、女の心つかむために意識していたことでもある。
決して追わない。
女の中にある雌の感情が、男を求めるのを待つ。
少女が寝入ってしまったのか、事に及んでいるのかまではまではわからない。
が、感触は悪くなかった。
最後に男は今後の期待を込めて、その日をこう結んだ。
『また、いつでも頼ってくれていいから。
必要だと思ってくれたなら、こんなに嬉しいことは…ないからね。
おやすみ。』
スマホを閉じ、男もその日を終えるとした。
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