少女が本音を語り始めるのに時間はかからなかった。
男は特別なことを言っているわけではない、自分のところに相談が来るような女は似たようなケースが多い、というだけの事。
先ず与えるべきは安心。
この人には話でも大丈夫なんだという、安心と信頼を植え付けること。
土台さえ整ってしまえばあとは万事同にでもなる、のは男も経験から知っていた。
女とのコミュニケーションで最も重要なのは、共感である。
とはよく言ったもので、アドバイスを与えるのではなくわかってあげることに男はさらに重きを置いていた。
『「宗くん」で構わないよ…、言いづらいだろ?
それに、この名前にしているのは気軽に呼んで欲しいからなんだ。
だって、悩みごとの相談なのに…、悠木を出してくれてるのに…、気を使ってほしくないじゃない…?
もちろん、言いづらければそのままでもいいけど…?(笑)』
少し冗談を交える。
まさか、「宗くん」と呼ぶより「宗くんさん」と呼ぶ方が呼びやすいわけないのだから。
ただがっつくだけのスタンスは取らない。
先ずは信頼関係、心の内を晒しても良い、と思ってもらうこと。
その為の手間を、男は惜しまない。
『でもそうだよね…。
ゆっくり…、が良いよね…?
ゆっくり興奮していきたいっていうか…、興奮を味わって…いきたいよね…。
触って欲しい場所…その触り方…。
言ってほしい言葉、聞きたい言葉…。
どうすればRちゃんの下着が濡れちゃうくらい…その中がトロトロになるのか…。
トロトロにするだけじゃなくて…。
どういう女の子か知って欲しい…そんな気持ちも…あるのかな…?』
煽る、煽る、煽る。
しかしどこか優しく、まるで愛撫のような問いかけ。
イメージさせ…、その相手が彼氏ではなく見知らぬ男であることを思い浮かべさせるように。
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