その日の夜は雨風が酷く傘を差しても濡れてしまうほどだった。
それこそ、スーツが身体にぴったり張り付くくらいに。
そして家に着く直前に曲がり角を曲がる直前だった。
携帯に迷惑メールが届き着信音なり一瞬そちらに意識を奪われた瞬間に何かにぶつかってしまった。
ぶつかったのは年上の男性だった。
「ちょっと気を付けてくれよ、全身ずぶ濡れになってしまっただろ……」
「本当にすみません、あのクリーニング代お渡ししますし、家がすぐ近くなのでせめてシャワーくらいは浴びて下さい。その間に服も乾かしますので……」
私はパニックで慌てて見ず知らずの男性にそんな提案をしてしまった。
「そこまで言うならせっかくだし頼もうかな、こんなこと早々起きるわけないしな」
男性は大学進学も出来ず、仕事も長続きせず、今は生活保護で日々を凌いでる以上、女性関係とは無縁だった。
40歳 無職 女性とはもう何年も縁がない。
170CM 体重65kgの普通体系
黒のジーンズに七分丈のワインレッドのシャツ着用
性癖はかなり歪んでいる。
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