‥ゥ~…ン……
「ふうっ‥」
遠く彼方に消えていく降車両‥
遠くなりつつあった記憶が蘇っていく…
そう、一年前まで私は…この光景を見ていた…
その頃は…穿いていた…
私の中を無断で覗き見た男はやはり大人だった。
30代だろうか…
スーツを着て、いかにも社会人という容姿‥
結婚し、子供もいるのかもしれない‥
だからだろうか?
私が頭を下げたのは…
怒りと憎しみを抱き振り返れば‥何故か私の頭は少し下がった。
あの感覚は何だろう?…
‥‥敬意?…
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『ご乗車ありがとうございます…この電車は…折り返し‥』
私は反対側のホームで乗車駅へ向かう電車へ乗り換え、帰路を目指した‥
あの車両とは正反対で殆ど乗客がいない。
ガラガラの座席の一つに腰を下ろし、また30分程の「下校」を始めた…
「‥‥‥」
…私はあの男に献上したのだ…下着を…自ら…
カメラに気づいた時点で声を上げ、友達の時の様に駅員へ報告すれば良かったのに‥
…
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『晶…盗撮事件が流行っているから…スカートの中は…無防備にするんじゃないぞ?』
『? どうしたの?(笑)急に…』
『…い、いや…なに…心配してるんだ。親なんだから当たり前…だろ…
そ、その…しっかり…守ってるなら…いいんだが…』
『? ああ!重ね穿き?大丈夫だよ。穿いてるから。毎日。』
『そっ、そうか!…それなら…』
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不意に思い出した一年前の記憶…
諸事情で両親は離婚し、今はお父さんと二人暮らし。
男手一つで守ってくれているお父さんに…私は…
【ありがとうございます。】
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