「は…はい、うれしいです……
」縄を中村会長に差し出すこと…縛ってください…と先程より京子が口にした言葉通りの気持ちを示す行為です。そうするしかないとわかっていても…抵抗感はあります。
言われた通り、縄を一つ手に取ります。手を伸ばした時に自分が小さく震えていることに気付きました。怖い…?不安…?どちらも当然感じています。命の危機ほどのことがないとはわかっているんです…でも、自分が何をされるのか、どうなってしまうのか、怖くてたまりません…。思わず呼吸を整えるように、ゆっくりと息を吐きました。
(私も、皆…美咲さんみたいに……?)
美咲が今どうなっているのか、今の状況に一杯一杯で頭から抜け落ちていました。聞こえてくるこの喘ぎ声の中に美咲も…?想像できなくて思考がまとまらず、考えるのを止めてしまいます。
手に取った縄を中村会長に差し出します。二人の間の距離は、ちょうどどちらもが手を伸ばしてようやく届く距離…まだ部屋に入って体には触れられていません。
中村会長に縄を手渡しし…もう逃げられない…恐怖と不安に今度は呼吸が浅くなります。強がっても女でしかなく、視線は合わせられず…自らの揃えた膝のあたりを見つめてしまいます…。
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