先生の『信用を…信頼して貰えてない』
との言葉に、驚く果歩。
(違う、違うのに…でも…でも、どうしよう…ショーツを汚したせいなんて…言えないし…)
果歩は自分が裸だと言う事も忘れ、慌てて誤解を解こうとする。
「先生、先生のせいではなくて、あっ、そうじゃなくて…
先生を信頼しています、本当です、」
しかし果歩が真意を突かない曖昧な言葉を並べても、先生は『ここまでにしておきましょう…』と…
先生との間に見えない壁が反り立ってしまった気がして…火照っていた身体は冷めてくる。
折角先生が作って下さったプログラムを私は台無しにしてしまったんだ…。
果歩は思い切って、本当の事を言おうと、バックの中からショーツを取り出そうとした瞬間
『お引き取り下さい』と……。
『そしてご自宅で良くお考え下さい』
『ご主人への愛が揺るがないのであればまたご予約下さい』と………。
果歩は「……分かりました……」
とだけ言い、そそくさと服を着て、峰先生にぺこりと頭を下げ、お礼を言って部屋の外へ出た。
泣きそうだった。
化粧室の個室に入ると…やはり…拭き取ったペーパーに蜜がとろりと付いている。
(これを黙っていたばかりに…
先生を傷つけてしまった…
先生にがっかりされた…
私の変なプライドが……邪魔して…)
果歩は夫がEDで男としてのプライドが折れてる思っているが、
本当は夫が勃たないのは果歩も自信を無くしていたから…尊敬している先生が少しでも興奮してくれたのが…嬉しかった…
女として…
だが果歩はそこまではまだ気付いていない
濡らしたのも…視姦されているみたいで感じてしまっていたのも…果歩は気付いていない。
果歩は先生との誤解を解きたい、信頼を取り戻したいのは果歩の方であると、もう一度先生にプログラムを進めて欲しい…
帰路に着き、主人と少し会話をするが返事は少ない。
…視覚で…興奮するだろうか…
でも怖い。
勃たなかったら逆効果、主人を追い詰めるだけだ…
羞恥が必要だと言っていた…とても恥ずかしい事を見せると……
そして、やっと果歩は気付いた。
脱ぎながら濡らした事こそ今一番の羞恥なのかと…
果歩はスマホで峰先生のカウンセリングをネット予約する。やはり珍しく空いている来週の朝一番。
ー長島果歩ーの名前で…。
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