「言いづらいですか…?答えられませんか…?」
口ごもってしまい、これまでの行動のようにスムーズな応答ができない様子を見て少し追い打ちをかける男。
理解を示し、甘い言葉を掛けるのか…あるいは…。
男は少し考える素振りを見せた後、こう告げる。
「やはり、ご主人のEDを回復させるプログラム…これを遂行していくのは少し無理があるようですね。
指示通り行動でいない、あるいは聞かれたことに応えられないというのは、紛れもなく
私に対しての信用、信頼が欠如している。
事に他ならない。
信頼しきれていない者に付き従う形で実行し続けるのには無理があるでしょう。
果歩さん、貴女のご主人への愛は本物だ。
戸惑いながらも、勃起させる為にここまでできるんだ、妻として誇りに思っていいと思います。
問題なのはその素敵な女性の信頼を勝ち得なかった私にある。
ここまでにしておきましょう。
もちろん、ご主人へのリハビリテーションは以後も続けていきますので、ご心配なく。
果歩さん…、いえ、奥様のお力になれず、申し訳ありません。」
その表情は申し訳なさ、以上に少し残念と言えそうな雰囲気を醸し出している。
戸惑いながらも、正直に答えていればこんなことには…、と思わせるような演技。
そして何より、果歩の名を呼んでいた市が再び、「奥様」と呼びなおる。
羞恥を擽るようなアプローチに僅かながらに興奮に近い感情、男を喜ばせることを理解した上で羞恥に染めるという行為を知らしめ、さらには患者の妻から一人の女へと変貌した距離間を意識させた。
それが元に戻ることは遠回しに、もう女として見ることはない、という意味合いにも取れる。
これを承認欲求の塊のような女が感じればいったいどうなってしまうのか。
そして追い打つように男は言葉を続ける。
「脱衣を始めた頃に言いましたね。まだ序の口だ…と。
プログラムで言えば、実際、表紙を捲ったところに過ぎない。
この段階で足踏みをするのはかなり今後が難しいことを意味します。
もちろん、貴女が犠牲にならなくてもご主人は治ります。
少し時間がかかるだけ…。
貴女が男の悦びを知り、悦びを受け入れ、羞恥に染まることを求め踏み込めれば、それが少し早まるだけです。」
優しい言葉をかけているようで、同時に抉るような責め句。
「今日は、もうお引き取りください。
そしてご自宅で良くお考えになって頂きたい。
貴女の想い、理想、希望、目的。
今日のこの時間に何を感じ、どう思ったのか。
そのご主人の為に滲ませた汗を、流し手…じっくりと…。
それでもなおそのご主人への愛が揺るがないのであれば、改めてご予約下さい。長島果歩さん。」
【こんにちは。
日々素敵な描写、楽しませていただいています。
テンポ悪いでしょうか…?返事が書きづらければ言ってくださいね。
あまり同時刻を描き続けてもな、と思ってので日を跨がせるような流れにしてみました。
まどろっこしいと感じれば、続行を熱望して居座って頂いてもかまいませんし。
じっくりと心まで籠絡する為の過程も楽しんでいただけているなら、一時帰宅は必要な要素かと思っていますので、選んでいただければ幸いです。】
※元投稿はこちら >>