買い物で街に出掛けた時にふと「香…」と声を掛けられた。
私は声のする方へ目を向けると、以前に付き合っていた大山さんが居た。
(なんでこんな所に…)
それもそのはず、大山さんと別れてから2度と会わないように遠い地で就職し、今の主人と出会ったからだった。
「お久しぶりです…」と他人行儀な挨拶を交わし、早々に去ろうとしたが、不意に連絡先を渡された。
「こういうのは迷惑です。失礼します」と無愛想に立ち去る私の左手薬指に指輪が着けられていた。
買い物を済ませて自宅に戻ると何故か鼓動が高鳴っていた。
(なんであの人に…)
2度と会わないつもりで居たのに。
大山さんを見た瞬間、ブラッシュバックした。
大山さんと別れてから忘れようと普通のセックスに戻ろうとしたが、上手くいかなかった。
主人さえも、それを満たしてくれなかった。
身体が思い出し疼いてくる。
それを埋めようと主人に求めるもやはり満足は出来なかった。
そんなある日、意を決して大山さんに連絡をすると、とあるホテルを指定された。
主人には昼間は久し振りに友達とランチをしてくる。と、嘘をついて、昔のようにノーパン、ノーブラでワンピースを着てホテルに向かった。
ホテルのロビーに既に来ていた大山さんの前に姿を現した。
「突然連絡して…」
そう話し掛けた。
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