・・・・・一通り遊び歩いて遅めの昼食時・・・・・
運が良かったのか、タイミングよく目の前で空いたテラス席。
それぞれの前には買ってきたピザと飲み物が置かれている。
「莉奈ちゃんほんとごめんね。俺が落ち着いて食べたいとか言うから、
食べるまで時間かかっちゃって…
やっぱり莉奈ちゃんの言った通り、スモークターキーとかてりやきチキンの
食べ歩きにしとけばよかったかな。
しかし歩いたね…もう年なのかなぁ。」
そう言って莉奈から視線を外し、ランドマークであるお城の方に目を向ける。
その手前には、2階建てのバスらしき乗り物。
「あのバスって乗れるのかな?少し歩かないで移動したい(笑)」
そういう宙斗の頭には、朝莉奈が選んだキラキラのカチューシャが乗っている。
勿論目の前にいる莉奈の頭にも同じカチューシャ
「昼食後は本当にバス乗れるか確認しようよ。」
そう言って視線を莉奈に戻すと、莉奈はバックからまた写真(コースターの時の)
を取り出して笑っている。
「あ、また見て笑ってる。勘弁してよもう。かっこ悪いったらありゃしない」
怒ったふりを示す宙斗だったがその目は怒っていない。
・・・・・その後も一通り遊び歩き休憩時・・・・・
頭上で燦々と降り注いでいた日も傾き始めていたが、まだまだ明るいパーク内
莉奈が買って来てくれた飲み物を手に、何度話したか分からない話を再度蒸し返す。
「やっぱりどう考えても、井ノ原さんと莉奈ちゃん家へのお土産代金、
最低でも折半の方がいいと思うんだ。特にキーケース名入れなんかして貰ったから
高かったでしょ。おそろのマグカップ代金も出してもらってるし…
「(しかし、海斗の奴莉奈ちゃんをマンションに呼ぶ手筈も付けてたなんてな…
どうやって邪魔してやろうか(笑)
海斗の奴今日のデート代打も、仕事で大きいミスしてとか言ってたな。
呼ぶのを先延ばしにしつつ、そこら辺の詳しい事聞き出すか……
何か突破口が見つかるかもしれんし。
海斗より先に処女貰っちまえば、あとは適当に言い含めればどうとでも(笑)
今日は唇を頂くとしようかな。
何があっても後で文句言わないって言質取ってあるし。)」
莉奈に気が付かれないように、ズボンのポケットにあるスマホを上から触り、
「(いざとなればこの会話、莉奈ちゃんに聞かせるっていえば…(笑))」
・・・・・土曜出勤中の海斗・・・・・
「(マジか…まさかここまでひどい状態とは。これじゃ電話での上司のあの権幕も
分からんじゃないわな…でもこれって俺のミスか??協力工場のミスじゃ…
まあ、安さに目が眩んで業者変えたさせたのは俺なんだけど。
最終承認は〇〇部長(上司)だろ。それに一緒に工程確認までしてるのに、
俺一人に責任おっ被されてもなあ……
とはいっても、客先への納期は大幅にはずらせないだろうし…
先ずはうちで製品にするための部品、数を確保しないと。)」
〇〇部長「岡田君、手が止まってるようだが、業者見つかったのか!」
「すいません…ちょっと考え事してしまいました。」
そう言うと目の前の電話の受話器を取りダイヤルをする海斗
「(莉奈ちゃん楽しんでるかな?宙、上手くやってくれてるかな。
この分じゃ当分土日休み返上か…休みの日に莉奈ちゃんに会えないのか…
会えるのは平日の終業後のみとは…あんまり会えないと愛想付かされちゃうかな?)」
通話が繋がる間そんなことを考えている海斗
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