席に座る莉奈と吊革につかまり立っている海斗こと宙斗。
「切符代??いいよいいよそれくらい。いつもお金出させてて悪いなと思ってたんだ。
それに今日は記念日デートだし特に(笑)」
電車は順調に走り続け、やがて窓の外遠くに、□□リゾートのランドマークになっているお城と岩山が見えてくる。
「チケット……うん見たよ見た見た、手配頼んじゃって悪かったね。
チケット代は後で莉奈ちゃんの〇イ〇イに送っておくから。
(海斗の奴チケット手配まで彼女に頼んだのか…全くもうあいつって奴は。)」
やがて電車は□□リゾート最寄り駅ホームに滑り込み、程なく電車の扉が開く。
「着いた着いた…僕たちも降りよう。
しかしファミリーとカップル、友達連ればっかだな…
ここが最寄り駅の会社のサラリーマンやOLさんがいたら肩身狭そうだね(笑)…」
人波の最後くらいをゆっくりと歩く二人。
階段を降りると人波はその大多数が同一方向に流れていく。
改札前でトイレを見つけた宙斗
「莉奈ちゃん、ごめん、ちょっとトイレ行ってくるね…」
トイレの個室に入った宙斗は、土曜出勤中の海斗のスマホにコールを。
暫くして海斗が電話にでる。
「海か、宙だ。お前チケットの手配やらなにやら、莉奈ちゃんに丸投げしたのか…
莉奈ちゃん待たせてるから、お小言は後として、
莉奈ちゃんの〇イ〇イにチケット代二人分〇円早急に送っておけ、
それと今日の軍資金として俺の〇イ〇イに〇円な。
まさか嫌とは言わないよな。そんなこと言ったら莉奈ちゃん、
今日の事全て知っちゃうかもなぁ(笑)……
そうしたら、莉奈ちゃんどうするのかなぁ…海お前、愛想付かされるかも(笑)」
言いたいことを言うと一方的に電話を切る宙斗
ーーーーー通話が切れた電話を手に海斗-----
電話の向こうから一方的に捲し立てる宙斗の声が消えたかと思うと
プープープー……
機械音がむなしく流れ始める。
「お…おい、宙、宙…」
プープープー……
流れ続ける機械音
「切れてやがる…何だってんだ宙の奴。チケット代二人分に軍資金だぁ…
俺と莉奈ちゃんは、かかったお金全て割り勘ってことにしてるんだよ。
それをあいつ…でもお金送っておかないと、もしかしたらあいつ莉奈ちゃんにぶっちゃけるかもだし……そしたら俺絶対に振られちゃうよな…それだけは絶対に嫌だ。」
そして言われるがままに、それぞれの〇イ〇イに指定金額を送る海斗だった。
個室から出た宙斗はハンカチで手を拭きながら、待っていた莉奈の横に
「待たせちゃってごめんね、莉奈ちゃん。行こうか。」
ランドの入場エントランスに着くと、周りは手を固く恋人繋ぎに繋いだカップルや、それぞれの腕をそれぞれの腰に廻し密着しているカップルが荷物検査を待っている。
検査を終えランド内に入場すると、賑やかに音楽が流れ楽しそうな人々が行き交っている。
「そうだね夕食は予約しといた方がよさそうだね。」
自分のスマホを操作して、運よく空きがあるレストランを見つけると
「莉奈ちゃん、〇〇ってレストランが夜のパレード前の時間に空いてた。ここでいいかな?」
莉奈の返事を聞くとその店の予約を確定させる宙斗。
園内を歩きながら
「お昼はピザとかハンバーガーとかにしない?
今日は天気もいいし、どこか空いてるテラス席でも見つけてさ、ねっ。」
莉奈の返事を聞くと、
「まずはどこから行こうか。そうだ、折角ランド来たんだし、何か思い出になるお揃いの品買って身につけようか(笑)。カチューシャとかどう?ランドの外では絶対使えないけどね。今日は最後の花火までいて、楽しもうね。」
そういうと自然に莉奈の手を取り、ゆっくりと歩みを。
「(海、莉奈ちゃんの思い出に残るデートにしてやるから、心配しないでしっかりと仕事に励めよ。まあ、お前の心には何一つ残らんが。(笑))」
満面の笑みを浮かべて横を歩く莉奈を見ると、自分でも薄々自覚している寝取り癖に、小さく火が灯る宙斗だった。
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