ーーーーーホームセンターーーーーー
涙ぐむ莉奈を見て
「泣かないでよ莉奈。
僕はお父さんやお母さんの代わりになることはできない。
でも莉奈君を幸せにする自信はある。
これから二人で力を合わせて歩んでいこう。
…勿論お父さんやお母さんの協力は得てだけど。」
ハンカチで莉奈の涙を拭う宙斗。
「そうだお父さんから頼まれた北町の住まいの件、不動産会社に話したらいい物件が出たら連絡貰えるって。」
ーーーーー宙斗マンションーーーーー
「照明?あぁ、前に准に頼んでおいた機器がやっと来たって連絡があって、ついでに今日変えさせた(笑)今まで荷物を預かってた場所代代わり?」
准一母に挨拶をという莉奈の言葉に
「そうか、伯母さんにも連絡しとかないといけないか。伯母さん吃驚するんだろうな。
馴れ初めとかいろいろ聞いてくると思うよ(苦笑)」
ーーーーー永瀬家ーーーーー
莉奈に続き玄関を入って来た宙斗に
莉奈母「送っていただいてありがとうございます宙斗さん。
夕飯ご用意してありますので、召し上がって行って下さいね」
「ご馳走になってばかりで申し訳ありません。ご馳走になります。」
リビングに顔を出すと、莉奈父が新聞を畳んだところ
莉奈父「やぁいらっしゃい宙斗君。」
「こんばんは、お邪魔します。」
続けて北町での住まいの件を莉奈父にも話す。
莉奈父「そうか、昨日の今日ですまないね宙斗君。」
自分の部屋を案内するという莉奈に続き、初めて永瀬家の二階に足を踏み入れる
「こちらが私の部屋です。」と扉を開ける莉奈。
莉奈の肩越しに部屋の中が見え、壁際のベットの上にはパンツ一丁姿で周りに
女性物の下着を散らし、頭にはこれも女性物の下着を被った半裸の男が眠っている。
「キャ…」悲鳴を上げそうになる莉奈の口を急いで塞ぐ宙斗。
「(囁くような小声)ここで声上げたら男が起きちゃって、逆上して何をしでかすか
分からないからこのまま下に…いいね。」
静かに扉を閉めて、忍び足で階段を降りる二人。
二人の様子を見て莉奈父が「どうした?」と問いかける。
「莉奈さんのベットに何者かが半裸で横たわっています。
眠っている様子ですので起こさないようにして……警察に連絡を。」
部屋の隅で抱き合って震えている莉奈と莉奈母。
莉奈父は立ち上がって二階の方向を見上げている。
「私が110番しますが…」
莉奈父「よろしく頼むよ。」
そう言って莉奈父は、玄関にあったゴルフクラブの一本を手に、階段下に陣取る。
宙斗は110番をして、
不審者が室内に侵入していること
不審者は眠っているようなので、刺激しないようにサイレン等は鳴らさないで
急いできて欲しい
旨を伝える。
「警察直ぐ来てくれるそうです。」
電話を切ると誰にともなくそう伝える宙斗。
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