ーーーーー永瀬家ーーーーー
「遅くなって、すいません。」
莉奈父「折角だから上がりたまえ。少し話でもしようじゃないか。」
莉奈母「そうですよ、お茶でも一杯召し上がっていってくださいな。」
「いえ、タクシーにも待って貰ってますので、今日のところは…」
ほうほうの体で玄関から辞すると、莉奈が後からついてくる。
「じゃあまた。後で電話するから。」
そう言うと待たせてあったタクシーに乗り込む宙斗。
運転手に行き先を告げると、シートに座り直し
「(両親のあの感じじゃ、海斗の奴かなり印象悪そうだな。
あのまま海斗として話し込んで、もっとあいつの印象を悪くする手もあったが、
そんな小細工をしないでもあいつのことだ、遅かれ早かれ自滅するだろ(笑))」
考えるのをやめ、目を閉じてシートに背を深く持たせて目を閉じる。
と暫くしてから「お客さん着きましたよ。」と運転手から声がかかる。
ーーーーー宙斗マンションーーーーー
宙斗が自分の部屋に帰り電気をつけると、途端にスマホに着信が。
「海斗の奴か…どれだけ待ってたんだっての…」
独り言ちてからスマホを操作して電話にでる。
海斗「宙か、遅かったな。守備はどうだったんだ。」
「海、お前はストーカーか?っての。人の帰るの見張ってやがって(笑)
最後の花火まで見て、莉奈ちゃんの事家まで送って来たからな。
それよりお前、莉奈ちゃんのご両親の心象良くなさそうだぞ。」
海斗「莉奈ちゃんの親の心象って、俺あったことも無いぞ。心象も何も。」
「馬鹿それだよ。どうせお前のことだ、デート後送りもしないで、駅かどこかでバイバイだったんじゃないか?」
海斗「ああそうだけど。それだけでなんで心象が悪くなるのさ。」
「……いいよもう…お前に何言っても無理だな。それよりランドの土産あるんだ、後で取りに来いよ。莉奈ちゃんとおソロのマグカップと、向こうで着けてたカチューシャ。
今度莉奈ちゃんの事部屋に呼ぶんだろ?そっちにないと不味いだろ。」
海斗「そんな話もしたのか…宙、お前俺の部屋見たことあるだろ?女の子を呼べる部屋だと思うか?」
「それは何と言ったらいいか…そ…掃除すればいいだけだろうが。」
海斗「気が向いたらな。それまでそっちで預かっといてくれ。
俺はこれから莉奈ちゃんの声を聞くために電話するから、宙、今日はありがとうな。この頃忙しいから、代打又頼むな。」
宙斗が莉奈のことを狙っているとは、露ほども思っていない海斗だった。
ーーーーー海斗マンションーーーーー
「宙も帰って来たし、これでなんの心配もなく莉奈ちゃんの声を聞ける・・・さて莉奈ちゃんに…」
電話をかけようとしたとき、さっきまで見ていたAVをかけっぱなしだったことに気が付く。
画面の中では、自分の兄に後ろから犯されながら嬌声を上げている、自分の恋人を目の前に自分で肉棒を扱く弟という構図が映っている。
【おい、〇〇自分で扱いてないで、恋人の口にぶち込んだらどうだ。いいよな、自分の恋人のちんぽだ、舐めてやるだろ△△。】
△△に激しく腰を使いながら、笑いながら弟に声をかけている兄。
嬌声を上げながらも頷く△△
「あっ、やばこんなのは消さないと…電話越しに莉奈ちゃんに聞かれでもしたら…」
AVを消し、改めて莉奈にコールする海斗。
「莉奈ちゃん、今日はお疲れ。さっき言うの忘れちゃって、月曜日夜会えないかな?」
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