さっきのは結局痴漢だったのだろう、エスカレートしなくてよかった。電車を降りて駅まで歩いているとホッとしたのか少し怖くなった。祐一と買ったお土産の入った袋を握りしめて小走りで帰る。
家に着くとそのまま2階の自室に入る。ローターを壊したことがバレると何をされるか、なるべく顔を合わせたくなかった。
案の定、博昭が部屋までやってきた。罰として体を洗わなければいけないらしい。もちろん裸で、らしい。
浴室で博昭の背を洗う。同年代の男性に比べて引き締まっているのだろうと思う。学校の教師や友人の親と比べてそう思った。
今度は前を洗えと言われる。何かちょっかいを出してくるつもりなんじゃないかと疑いながらも、前に回ってスポンジで博昭の胸板を洗う。
じっと見られて、居心地が悪い。
「あっち向いててよ」
本当に可愛くない、と博昭は思うだろうか。
博昭が先に浴びたシャワーの水滴で天音も濡れていて、下ろした髪が天音の体に貼りついている。博昭の視点からなら体がいい感じに隠れているかも。
胸から腹部へと手を下ろしていく。
そして次は・・股間の横からそのまま脚を洗っていく。手が届かなくて立ったままの博昭の前でしゃがむ。
必然的に目の前に股間が目よりやや高いところに位置する。ぶら下がったものを見ないようにしながら、黙ってスポンジで足を擦っていく。
(はやく、ママ帰ってきてこないかな)
そんな事を考える。
ママが帰ってきたら、この生活も終わる。天音がママにバラせば、きっと。もう会うこともないし、こんなことをさせられたり、エッチなことをされはことはない。
これで気兼ねなく祐一と・・と思ったけれど、なんで胸がザワザワするんだろう。不安?残念?・・なんですっきり喜べないのか、自分の気持ちがわからない。
【こんばんは。】
※元投稿はこちら >>