大丈夫だと言っても祐一は聞かなかった。結局並び始めた列を抜けて、ベンチで2人きりになる。
中で震えるローターの音が聞こえないか心配だし、何かを見ながら話すのではなく2人きりで会話する方が変な反応をしないように心掛けなきゃいけないから、トイレに行けないのなら並んだり乗り物に乗ったりしている方がいいのに。
汗ばんだ額に触れられた。びくっと体が震える。
「熱い気がするけど、本当に大丈夫?」
そう気遣う祐一の優しさが、騙している気持ちになって今はすごく辛い。
早く止めて、早く取り出したい、けど、繕わなきゃ。近くに船の乗り物があるのを思い出す。あれなら、きっと周りの景色を見ているし、適度なアナウンスも揺れもあって気付かれないだろうと思った。
心配する祐一に、もう大丈夫、と伝えて、2人でアトラクションに並ぶ。
(ぬれちゃってる、気がする)
ショーツが湿っているような気がして、気が気じゃない。幸いローターの強さはそこまで強くないようで耐えられないことはない、けれど、長時間になるとしんどい。
デニムを履いてきてよかったと安心しながらも、ローターが止まることを願ってアトラクションに乗り込んだ。
【今日はここで休ませてください。
帰りの電車が何故かすごく混んでいて(周りの電車の振替輸送とか)、痴漢されちゃいたいな、って思っちゃいました。
祐一ははぐれてもらって、周りのおじさんとかお兄さんとかに見られながら、とかイメならではで楽しそうだなって。】
※元投稿はこちら >>