風呂に浸かりながら、先ほどの事を考えた。
真緒の性格を考えると、大人を揶揄うようなことはしないように思える。
と、いう事は、どういうことだ。
逆に、私を揶揄っているのだとしたら、今まで私たちに見せてきた真緒は仮面をかぶっていたことになってしまう。
そんな堂々めぐりを繰り返しながらも、真緒の白い肌が浮かんでくる。
それに見るだけでいいの?って、どういう意味にとればいいんだ。
普通に考えれば、触ってもいいよという意味になるんだが、
比奈には、触らないでっ!としょっちゅう言われる。
しかも、比奈自身はもとより、学校のカバンとか持ち物さえもだ。
考えれば考えるほど、真緒の事で頭がいっぱいになる。
わけがわからなくていっぱいになるのだ。
髭を剃り、頭を洗って脱衣所へ。
鏡に映る姿は、紛れもなく中年男。
腹が出てるわけでもなく、髪が薄いわけでもない。
可もなく、不可もなくという、つまりはどこにでもいる典型的な中年男の姿が映っているだけ。
溜息をつき、コテージに戻る。
薄暗い明かりの中を、今夜の寝床であるソファーへ向かう。
(・・・っ?、だれっ?真緒ちゃん?)
びっくりした。
ちょっと、どうしたの?と毛布の上から真緒の身体を揺する。
疲れているのか、起きる気配がない。
(・・・ふう、しようがないなぁ~)
と、規則正しい寝息に熟睡してると思った私は、真緒の寝顔を見つめた。
(その可愛い口が、あんな事を言ったんだな。もう、大人を揶揄うようなことを言っちゃだめだよ。)
もう言うなよとそっと、自分の人差し指を真緒の口にあてた。
その手でおでこにかかる前髪をかき上げた。
そして、おでこにチュツ!と唇をつけ、おやすみと声をかけ、毛布を肩までかける。
冷たい水を飲もうと、冷蔵庫を開ける。
【可愛い寝顔をみて、ちょっとだけ自分の欲望と大人の対応をしてみました 笑。】
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