だんだんと頭がはっきりするにつれて、墓穴を掘った事に気づいた。
そして、ちょっと硬い表情の真緒がほぐれ、小悪魔のようなことを囁く。
「私の背中・・見てもいいですよ、おじさんなら。」
顔も普通で、お金があるわけじゃない。
まして女性の扱いに慣れてるわけでもない。
なんで?という疑問しか浮かばない。
「見るだけでいいんですか?・・私、お肌には自信ありますよ。」
どういう事?
『あまり、大人を揶揄わないでくれないか・・・・・本気に・・・・。
いや、悪かった、この通り。』
本気にしてしまうという言葉を飲み込み、ひたすら謝った。
そんな私を“そうじゃないのよ、そういう事じゃない”というように
真緒は、自分の手でTシャツの裾を捲って、お腹を見せてくる。
こんなことは何でもない事、おじさんにだけという意味合いが私には伝わってこなかった。
周りを見回し、誰かにこんな場面を見られたらとキョロキョロしながら、
真緒に手を伸ばして『もう、下ろしてくれ。』という。
真緒も本気ではなかったんだろう、すぐに裾をおろしたが、ちょっと残念そうな顔をしたのは
私の勘違いか。
真緒という女性のの存在が私の中でどんどん膨らんでくる。
ついさっきまで、娘の同級生とだけしか認識していなかったのに、もっともっと知りたいと思うようになっていた。
久しぶりに、やっぱり男なんだなと、家庭と仕事に追われていた日常に甘酸っぱい青春の影が差してきたように感じた。
どのくらいの時間がたったのか、
比奈と、母親たちも帰ってきた。
いつの間にか真緒はソファーの反対側に座ってスマホをいじっている。
さっきの危ない、緊張した余韻など感じさせず、比奈としゃべりだす。
私は、夢だったのかと頭を振って、温泉に入ってくると声をかけて、コテージを出る。
その時、階段を上がっていく比奈の背中に『おやすみ~、早く寝ろよ。』を声をかけると
比奈は、こっちも向きもせず、お休みとだけ返事をしてきた。
真緒は、おやすみなさいとこっちを向き、にこっと笑顔で返事を返してきた。
【いよいよ、真緒のターンですね。笑
悶々としながら、一人でお湯に浸かってきます。】
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