暁斗が去って2人きりになる。
そもそもの教頭先生の依頼は終えたため、真緒が帰り支度をするために教室へ戻った。既に誰もいなくなった教室で、小声で話す。
矢継ぎ早に話す龍太郎の様子と、「知らなくてもいいこと」の言葉にやや疑問は持ちながらも、この後の話が出て目を輝かせる。
頼り甲斐のある先輩ではなく、いつもの、龍太郎に愛されている真緒の表情だ。
「じゃあ、一旦家に帰って、準備してから行くね。家の場所はスマホに登録してあるから大丈夫。」
初めて、懇意にしている男性の一人暮らしの家にお泊まりできることになった。龍太郎はそんな大したものじゃない、おじさんの一人暮らしだよ、とでも言うだろうが、真緒にとってはすでに馴染みのある関係でも新鮮で楽しみなのだ。
「うん、うん、楽しみ。じゃあ、また後でね?終わったら行くから連絡ちょうだいね?」
真緒は嫉妬心を抱く龍太郎の気持ちに気付かない。気付いても、龍太郎しかいないと真緒は一蹴していただろうけど。
教室の前を誰も通っていないのを確認すると、龍太郎のネクタイをクイ、と弱い力で引っ張る。なにを、と見下ろす龍太郎に、背伸びをしてキスをした。
「お仕事、頑張ってね。」
いたずらっ子のような笑みを浮かべて、教室を出ていった。2人の関係は絶対にバレてはいけないのだから、怒った方がよいだろうが、真緒の楽しげな、嬉しそうな表情を見て、龍太郎はできるだろうか?
【こんばんは。PCでこのサイトを見たことがないかもしれないです。慣れちゃうと楽ですよ。
ありがとうございます。
よだれの心配をされるとは思いませんでした。枕元?手のところ?に落ちてるので大丈夫です。笑
】
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