梨乃が映画館に入るのを見届けると、俺も後を追うように入った。暗い映画館の中、梨乃が見つけられず少し焦ったが暗さに目が慣れると端の席で息を殺すように座っていて、映画の明かりが梨乃の顔をうっすらと照らしていた。
やっていた内容は女子高生の痴漢モノ。演じてる女性に自分を被せてるのだろうか?…
人もまばらで、他の客は女が独りで来てるなんて分かりもしない。俺は静かに梨乃の座る列に入ると、梨乃と少しだけ席を開けて座った。梨乃を伺うと、誰か近くに来た事は分かったようだが何か行動を起こす事もなく、映画に見入っていた。
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