(ぅぅ…、今頃優一はあの動画見てるのかしら…。優一の前で裸になるのは恥ずかしくないけれど、動画で見られる…、ましてや他人との情事なんて…)
洗い物に手をつけたものの、やけに集中できない。慌てるようにして自室に篭った優一の動向が気になる。
(はー…。というか、ノせられて変なことも言っちゃったし…。喜んでくれたら幸いだけど…。ああ、もう…、寝取られ趣味って一体なんなの…っ)
理解できない性癖。だけど、確かに優一は喜んでいた。
自分を嫌いになったわけでもなく、愛してくれているままで。
なら、それはそれでいいのだけれど、気がかりなことは一つだけある。
(なんで、あんなに気持ちよかったのかな…。SEXは愛を感じ合う行為なのに…、あんな好きでもなんでもない男…、ましてや女を見下すようなヤツに…)
SEXという行為をある種真面目に捉え続けている凛花には分からないこと。
悩みを抱えながらも、優一に対して「松本さんとのセックスはとても気持ちよかったけれど、なんでだと思う?」なんて口が裂けても言えない。
ちょうど洗い物を終えた頃、背中に少し衝撃が走る。お腹に回されている腕、お尻に感じる硬い感触。優一が抱きついてきたことを理解するのに数秒もいらなかった。
「ふふっ、動画…気に入ったの?すごい大胆じゃない…。」
これだけハッキリと直接的に誘われたことはない。これまでは優一がムラムラしている雰囲気を察して、凛花がそれとなく誘っていた。
優一に変わって欲しいわけではないけれど、好ましい変化ではあった。
「でも、久々にアレ聞きたいなー。記念日くらいしか言ってくれないし…。」
優一の方を振り返り、わざとらしくとぼけたような表情をする。優一が恥ずかしそうに少し言い淀んで、「り、凛花さん…、愛してる…。」と呟いた。
「良くできました。じゃあ、ご褒美のキス、してあげる…。言っとくけど、アイツにはさせてないからね…。ん…、ちゅ…っ」
(ああっ、もう…、優一ってば可愛いっ!)
少し身をかがめ、髪をかきあげて唇を重ねる。
そのままそっと優一の股間に手を添えると、ズボンの下からでもはち切れそうなほど硬くなっていることがわかった。
(こんなにガチガチ…、今まで見たことない…。寝取られ趣味ってマジなんだ…)
「あー…、もう我慢できないって感じね。早速ベッド行きましょう?…え?ああ、松本さんとは全然気持ちよくなかったし、むしろ私も欲求不満っていうか…。だから全然疲れてないからいいの!」
疲れていないはずはない。イき慣れていないのに、意思とは関係なく、何度も何度もイかされた。だけど、凛花は凛花で早く確かめたかった。
翔太とのSEXと優一とのSEXの違い。
これだけ興奮した優一ととSEXなら、きっとあの男なんかよりも…。
【ありがとうございます。とっても良いです!こちらも優一に対する態度などは大丈夫でしょうか?】
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