「そうなんだ、サディスト性癖は本当なんだね」
海斗くんの話を聞きながら、嘘は言ってないんだろうなと納得する
決して真正直な良い子ではないけれど、こういう必死な顔をするときはだいたい本気だから
まあ、それに私がつきあう必要はないのだけれど
「そうね、私も本当よ
昔の家庭教師の先生に口説かれて、恋人として抱かれた後に少しずつ調教されて
だからセックスって、SM的なことしか知らないの
だからSM初体験の遊人さんと、お互いに欠けてるところを埋めあえたらって思ったんだけどね」
話しているうちに、サンドイッチと飲み物が来たのでそれらを口にする
「でも海斗くんと私とじゃ駄目よ
お互い距離が近すぎるじゃない
一生必ず添い遂げる仲ならいいけど、途中で別れたら、蒼汰が板挟みになって辛いでしょ?
SMなんて、普通の恋愛以上に相性って大事なんだよ」
相手が子供だから断るのではないと、海斗くんを傷つけないように言葉を選ぶ
「だからお互い、あんな掲示板を使ってたことは内緒にしよ?」
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