「おかえりなさい…。」
玄関まで出迎えた私に、どこか神妙な面持ちの夫を見ると、何かを考えているのだろうにとは理解できた。
きっと昨日の話…。ベッドの中の話だとは言っても、夫にしてみれば楽しみなことだったのだろう。
考えた挙げ句、言葉に出したのは…。
「えっ…!?サイトを使って…!?」
驚いたような表情を浮かべる私。
まさかそんな事を考えていたとは思ってもみなかった。
サイト…世間知らずの私からしてみれば危うさしか感じられなかった。
何か暗躍したものに飲み込まれてしまうのではないか…私にはそんな認識でしかなかった。
しかしながら夫の話を聞いているうちに、それもそうだな…と思うようにもなっていた。
『確かに…裕一さんの言う通りかも…。
あらかじめ相手を選べるわけだし…。』
そして投稿された私の写真と夫が考えた文章を見ているだけで、心の奥がムズムズしてくるような気がしていた。
『イヤらしい男性に見られると…感じてすぐに濡らしてしまう…変態な妻に豹変…。
そんなに私って…変態…なのかな…。』
夫の認識としてはそういう事なのだろう。
夫が私を…そんなふうに見ているなんて…。
少なからず衝撃を受けつつも、心の奥にはその時の行為が待ち遠しくもあるような複雑な感覚。
翌日、夫が家を出ると例のサイトを開いてみる。
既に何件もの応募があり、ひとつひとつ丁寧に眺めていく。
『視姦…って…。凄い募集しちゃったんだ…。』
夫が書いた文言を改めて読み返すと、変態…視姦…汚す…。そんな非日常的な言葉が並び、それに呼応するかのようにイヤらしい視線を向けてくるであろう男性たちのコメントにも目が釘付けになってしまっていた…。
「おかえりなさい…。」
昨日と同じ言葉…。しかし今日は私の方が神妙な面持ちで夫を出迎える。
「どの人も…みんなイヤらしい感じがするけど…若い人に見られるよりは…歳上の人がいいかなって…。」
夫に問われて自分なりの考えを少しずつ話し始める。
「60代だと…お父さんよりも歳上だしね…。50代位の人がいいかな…。
お父さんみたいな年代の男の人が…私を見て…オチンチン…硬くするのかなって…興味…?みたいなものも…あるし…。」
年齢層を絞ると数ある書き込みの中から何人かに絞られてきた。
『どんな人だったら…裕一さんの嫉妬心を…一番煽れるのかな…。』
やはり夫が元気になる…それが一番の望みである事を考慮すれば、夫の嫉妬を最大限に引き出せる相手…。
「この人って…どうかな…?見た目は…頭も薄いし…清潔感って…感じられないけど…。
こんな人に汚されるって…なんだかゾクゾクしちゃうかも…。」
見た目はどちらかと言えば酷い部類の人を選んでみた。
しかしながら、他の人よりもねちっこく視姦してくれそうな…。若い人みたいにガツガツはしていなさそうな…。
時間をかけてじっくりとイヤらしい視線を浴びせてくれそうな感じがした…。
「ねっ…?こんなオジサンに…私が視姦されて…イタズラされて…汚されちゃったら…。
あっ…裕一さん…。ダメ…。」
私が言葉を言い終わらないうちに、内ももを撫でられ下着の中に指を差し込まれると、すでに潤った割れ目をなぞられてしまい…。
「ダメ…裕一さん…。裕一さんが…こんなに…色んな人…見せるから…。色々…想像して…あっ…ダメ…。」
すでに嫉妬に狂ったような夫の心を表すかのような指先の動きに翻弄されてしまう…。
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