由美は近藤先生に注意をして職員室を後にし、授業の為教室に向かった。
(あれで収まればいいけど…)
脳裏に焼き付いて離れない2人の行為。
恍惚な表情を浮かべる少女。
自分が経験した事のない行為に少なからず興味を覚えたが、やはり年の差、さらには教師と生徒という関係。
2人のあるまじき行為を教師としてやめさせる必要があった。
(きっと佐久間さんは無理矢理…)
近藤先生に対する嫌悪感を抱き注意をし、いささか興奮したせいで、職員室に手帳を忘れた事に気付いていなかった。
教室に向かう廊下で足早に1人の生徒が向かってくる。
(さ、佐久間…さん?)
彼女は妖艶な表情を浮かべながらすれ違い何処かへと向かっていく。
(あれ?あの子の教室はあっちではないはず)
すぐに追いかけようとしたが予鈴のチャイムが鳴り、由美は自分の教室へと向かった。
1時間の授業を無事に終えて職員室に戻ると、ようやく手帳を忘れていた事に気付いた。
さらに手帳にはメモのような紙が挟まれていた。
(何かしら…)
メモを開くと近藤先生からのモノだとわかる。
(放課後…きっとSって佐久間さんの事ね。ちゃんとやめさせないと)
そしてさらに続きを読む。
(昼休みに…?しかも…私が覗いてるのを知っている?)
それなら好都合だ。
事が大きくなる前に2人を止めないと…
由美は急いで教員用の男子トイレへ向かった。と、同時に美香も近藤先生に呼ばれて教員用の男子トイレへと向かっていた。
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