背徳の夜が明けて・・・。
結局、私は公平さんの指示に従う下僕に成り下がっていた。
慎一さん、子供達の為・・・そんなの言い訳でしかない。
実際は自分の欲望に負けてしまった・・・そう自分で思い込んでいた。
その考えが、被虐心を強くして更なる地獄に堕とされていく。
今日はやっと、自宅に帰る日、期間は短かったが私にとって
人生で一番一日の長かった日々・・・。
でも、帰ってしまえばそう簡単に行き来できる距離では無い
公平さんから解放される・・・そう思っていた。
慎一さんとお母さんが荷物を片付け始め、子供達は居間でテレビを
見ている、私は昼ごはんの準備をしている。
不意に慎一さんの電話をする声が聞こえた・・・。
公平さんに駅まで送って欲しいと言っていたのだ。
最後まであの偽善者の顔を見なければならないのか・・・。
そう思ったが、今日が最後・・・そう思うと気分は良かった。
公平さんは早々に、実家を訪れる。
慎一さんもよせばいいのに早く来た、公平さんに昼ごはんを
一緒に食べろと上げてしまう・・・。
みんなの視線は荷物を片付ける方に集中している為、私の方には
向いていない・・・その隙に公平さんは台所に来ていた。
後ろからいつもの様に手を突っ込んで、指に着いた愛液を掬って
良く出来たな・・・昨夜の事だ・・・やはり確認していた。
ストカーの様な行動に少し恐怖も感じる・・・。
そんな矢先、台所におねえちゃんが来て、おじいちゃんの姿が
見当たらないと言ってきた・・・。
暫くして、お母さんがお父さんが倒れていると血相を変えている。
もう、帰宅どころでは無い、公平さんのクルマで隣町の救急病院に
担ぎ込む・・・幸い命は取り留めた。
しかし、お母さんだけではこらからどうしょうもない。
かと言って、慎一さんはもうお仕事に戻らなきゃならない・・・。
結果、私と子供達は残る事になった。
偶然の悪戯なのだろうか・・・私には不安しか無かった。
(おはようございます、公平さん。今朝も少しぐずついたお天気
お仕事行ってきます!ちなみに私はバス通勤です)
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