連レスになります。
路地を抜け広がった空間に出た瞬間、あれほどはしゃいでいてサリーナが呆然と立ち尽くした。
サリーナが目にしたものは、彼女の人生で初めての光景なのだろう…
広い広場を囲むように露店が並び、広場の中央付近では大道芸人が芸を披露している…大勢の人が露店で買い食いをし、大道芸人の芸に拍手を送っていた。
「は、早くっ!早く行きましょうっ!」
しばし呆然としていたサリーナだったが、アレクの手を引っ張り広場へと…
「はははっ…そんなに慌てなくても…」
サリーナには、そんなアレクの言葉すら耳に入っていないようだった。
祭りの日に街に行く…それはサリーナへの餌のはず…事実、餌を目の前にぶら下げてからサリーナはザーメンミルクの摂取に励むようになり、得られる快感も相まりアレクか呆れるほど積極的にもなった。
全てアレクの思惑通りではあったが、サリーナの喜びようは、そんなアレクすら(連れて来てよかった)とつい思ってしまう…
「サリーナ様…昼食の店を予約してはありますが…もしサリーナ様かお望みなら…あちこちの露店で買い食いなどはどうでしょう?イカを焼いている店やクレープやミニカステラの店もありますし…フルーツを飴やチョコで包んで売ってもいますから…」
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