「何でっていわれましてもねぇ、こうしてここの席のチケットを持っているのは確かですからぁ」と言いながら持っているチケットを見せながらニヤニヤしている権蔵。
そうこうしていると和也が戻ってきて、莉奈の隣に権蔵が座っていることに気づく。
「これはこれは、元生徒会長の高城さんじゃありませんか、お久しぶりですねぇ。一瀬さんと会っただけでも驚きなのに、まさか高城さんとも会うとは奇遇ですねぇ」と和也に話しかける権蔵。
和也は社交辞令程度に権蔵に挨拶すると、莉奈の隣に座って
「どうして、権蔵がここにいるの、莉奈ちゃん?」と莉奈だってその理由が知りたいだろうなということは予想しつつも質問する和也。
「どうする?権蔵が隣にいたら映画楽しめないんじゃない、嫌だったら映画やめるか他の会にするかどうする、莉奈ちゃん?」と尋ねる和也。
しかし、この映画は人気であり、今日の全ての会はすでに満席であったし、莉奈としてはせっかくの和也とのデートを権蔵のせいで台無しにされるのは納得いかないため、意地みたいな気持ちにもなり、このまま見ましょうと和也に提案する。
「わかった、莉奈ちゃんがかまわないならこのまま見ようか。もし、嫌になったら遠慮なく言ってよね、莉奈ちゃん」と和也が気遣ったころ、映画の大型スクリーンに大きな音とともに他の映画の予告映像が写し出される。
すると、莉奈も和也も権蔵のことなんて考えるのを止めようとばかりに前を向き、そして、映画の本編が始まる。
隣の醜いオッサンがにたぁとこれから起こることを楽しみにしていることに気づかないまま・・・
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