(そして、時は流れ。権蔵による催眠特訓は続き、莉奈の志望校への合格判定がワンランク上がったころ、夏休みの最後の土曜日を迎えていた・・・)
「合格判定、この夏休みだけでワンランクも上がったとは驚きですねぇ、一瀬さん。このペースで行けば、冬の本番まで間に合うかもしれませんねぇ。夏休みに頑張って勉強したかいがあったというものでしょうから、夏休みが終わってからも一緒に頑張りましょうねぇ、グフグフフ」と、ニタァという気持ち悪い笑顔で、莉奈に対して言葉と臭い息が発せられる。
「明日は夏休み最後の日曜日で、勉強をするかどうか悩みましたが、合格判定がワンランク上がったご褒美として、明日は1日お休みとしましょうかねぇ、一瀬さん。明日は映画でも見るなり、休むなり自由に過ごしておいてくださいねぇ。」と、「映画」というフレーズを出して莉奈を探るような視線を送りながら、明日勉強やると言われたらどうしようと身構えていた莉奈を安心させる言葉を投げる。
莉奈がわかりましたという趣旨の反応をすると、権蔵は何度も頷きながら
「では、また連絡しますので、そのときはよろしくお願いしますよぉ。そうそう、連絡自体は明日することもあるかもしれませんので、外出するとしてもスマホは必ず持っていくようにしてくださいねぇ。それでは、おつかれさまでしたぁ。」と莉奈に伝えると、莉奈が部屋から出ていくのを後ろから眺めていく。
(ムッフムッフ、明日は勉強なんかより楽しいことが待っていますからねぇ。こちらの準備も万端ですから、明日は素敵な休日にしましょうねぇ、もちろん高城なんかとではなく、この私とねぇ)と一人残された部屋で汚い笑いを出しながら妄想している権蔵であった
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