咲夢さん、こんばんは。
体調管理大変そうですが、気をつけないとね。
【回想編】
『ここが気持ちいいの?嬉しいよ、咲夢に感じて貰えて。そうやって言葉にしてもらえると、尚のこと嬉しい。』
咲夢が気持ちいいと言った場所を重点的に、ソープの付いた手を滑らせていく。
ひとしきり上半身を洗うと、その手をおもむろに下半身へと下ろしていく。
手が内股につくと、そこは固く閉じられてはいるがなぜか両腿がもじもじと動いている。
『あれ?もしかして濡れちゃってる?ここ濡らしてるのは何?言ってみて。前に教えたよね。』
耳元に口を近づけ、囁くように呟きながら、片手を内ももの間に滑らせる。
尚も固く閉じられようとしていた両腿だったが、ソープの潤滑には勝てず、将の手の侵入を許し…
【浜田鮮魚店~本編】
気もそぞろながら捌いた魚を渡してくれる店主。
その包みを受け取り、お金を渡しながら、
『ありがとうございます。私の仕事先でって、奏楽君の事私も心配だな…心配でしょうけど、女将さんの連絡を待って下さい。じゃあ、ありがとうございます。』
そう言って、浜田鮮魚店の前を離れた将は、なぜか小走りに商店街を抜けて、マンションに向かいながら、再度咲夢に電話をかける。
咲夢が出るなり
『咲夢大変、奏楽君、浜田奏楽君が病院に運ばれたって。』
そう一気に言った後、今日打ち合わせ先であったことを咲夢に話し
『ちょっと取引先に電話してみるから、詳しくは帰った後で。』
そう言って咲夢との通話を切り、取引先の担当者へ電話をかける。
【対取引先編】
相手が出るなり
『〇〇さん、聞きましたよ。私が帰った後打ち合わせの場にいた青年、浜田奏楽君が病院に運ばれたそうじゃないですか?何があったんですか?』
事後処理の打ち合わせの場にいた担当者は、その打ち合わせの場を中座していたが、潜めた声で、
<山神さん実は……>
一部始終を将に話す担当者。
<お願いですから、今更降りるなんて言わないでくださいね。お願いします。>
『中嶋さんがねぇ……今自主退職進めてるって言いましたが、退職後また、家内や私につき纏われても困りますから、どこか御社の支社とか支店に異動というわけにはいきませんか?私が言えた義理じゃないのは重々承知の上でのお願いです。』
そう言った時にマンションの入り口が見えてくる。
『じゃあ、もう家なんで…できれば宜しくお願いします。』
そう言い、通話を切った将はエレベーターに。
【再び本編】
自分の部屋の玄関のかぎを開け、中に入るなり
『咲夢大変…浜田鮮魚店の息子、奏楽君が病院に運ばれたって…調度買い物してるときに電話あって、今女将さんが病院に向かってる。』
と靴を脱ぎ、リビングに向かいながら声をかける。
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