咲夢さん、こんばんは。
本当にこの気温差辛い…
そろそろいいかげんに落ち着いてほしいもんです。
と言って暑くなるのも嫌なんですけど(笑)
本編です。
咲夢からスマホを受け取り、写真を見る彩葉。
<まぁ咲夢可愛い…面影残ってるわぁ…それに…>
写真を見ている彩葉の瞳に涙が浮かんでくる。
<和夏……。>
ハンカチの端で涙をふく彩葉。
<詰襟学生服姿の学生さんが、山神さんね。涼香さん、貴女このこと知ってた?>
<いえ、今初めて聞きました。将は何も言わなかったし、そもそもそのころは、啓輔さんの事も知らなかったし…>
<それもそうよね。。>
そう言って、グラスビールを飲み干すと、すかさず咲夢がビールを注ぐ。
戸の外から
<失礼いたします。>
との声がかかり、仲居が料理を運んでくる。
<筍の炊き込みご飯と、鰆の柚庵焼きになります。>
<ありがとう〇〇さん。…そうだ、シャンパン持って来てくれる?>
<かしこまりました。咲夢さんはお飲み物いかがしますか?>
【ナカイチ編】
お姉さまが帰ったアパートで、ナカイチはシャワーを浴びている。
満足した表情で、バスタオルを腰に巻き、部屋に戻って来たナカイチは、パソコンを立ち上げ【私立〇〇女子学園、少女さくらの成長記録】の有料会員サイトに入る。
今まで幾度も見た画像を表示させていく。
<あぁ、何度見てもさくらちゃん可愛いなぁ。またライブ配信してくれよ、ショウ。>
<そういえば、あのフィギアのチラシ、URLが書いてあったよな。ページに入って画像を拡大すれば、モデルがさくらちゃんなのかどうかわかるよな。。>
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